Rapls Passkey Pro マニュアル

Rapls Passkey Pro マニュアル

Rapls Passkey マニュアル(Pro版)

バージョン 0.14.93 | PHP 8.2 以上 | WordPress 6.0 以上 | 要 Rapls Passkey(無料版)0.12.0 以上(有効化されていること)
Pro 版は無料版 Rapls Passkey の全機能に加え、クロスデバイス QR ログイン・ロール別のパスキー強制・リカバリーコード・メールマジックリンク・パスワードレス新規登録・アダプティブなステップアップ認証・信頼済みデバイス管理・認証器ポリシー(FIDO MDS / AAGUID)・セキュリティ Webhook・導入レポート・マルチサイト対応などを追加します。無料版の機能や基本設定についてはFree 版マニュアルをご覧ください。

Pro 版はアドオンです: Rapls Passkey Pro は無料版 Rapls Passkey のアドオンです。まず WordPress.org の無料版プラグイン(rapls-passkey、0.12.0 以上)をインストール・有効化してから、Pro 版を追加インストールしてください。ライセンスを入力するまで Pro 版は何も制限を加えないため、無料版のパスキーログインはそのまま動作し、誰もロックアウトされません。設定 > Rapls Passkey Pro > ライセンス でライセンスキーを有効化すると、本マニュアルで解説する Pro 機能が解放されます。

はじめに

ライセンス有効化

Rapls Passkey Pro は WordPress.org 外で配布される、買い切りのライセンス制アドオンです。購入すると、ご登録のメールアドレス宛にライセンスキーが即時発行されます。ライセンスキーは RPPK-XXXX-XXXX-XXXX-XXXX の形式です(4 文字 × 4 グループ)。

導入からライセンス有効化までの手順:

  1. 無料版 Rapls Passkey(0.12.0 以上)をインストール・有効化します。
  2. Rapls Passkey Pro の販売ページで購入し、届いたメールから rapls-passkey-pro.zip をダウンロードします。
  3. WordPress 管理画面の プラグイン > 新規追加 > プラグインのアップロード から ZIP をアップロードして、Rapls Passkey Pro を有効化します。
  4. 設定 > Rapls Passkey Pro > ライセンス を開きます。
  5. ライセンスキー欄に RPPK-XXXX-XXXX-XXXX-XXXX を貼り付け、購入時のメールアドレスを入力します(キーは購入メールアドレスに紐付いています)。
  6. 「有効化」をクリックします。ステータスが 有効 に変われば完了です。
ライセンス画面のスクリーンショットは近日公開
項目説明
ライセンスキー購入確認メールに記載された RPPK-XXXX-XXXX-XXXX-XXXX 形式のキー
メールアドレス購入時のメールアドレス。キーはこのアドレスに HMAC で紐付けられ、両方が一致して初めて検証が通ります
ライセンス種別1 サイトライセンス、または 5 サイトライセンス。ライセンスサーバーがサイト数の上限を判定します
ステータス有効 / 無効 / 取り消し済みのいずれかを表示します
無効化(サイトの移行)別のサイトへ移す場合に、このサイトのライセンスを解放します。解放後、別サイトで有効化できます
自動アップデート有効なライセンスがあれば、Pro 版のアップデートを非公開の配信元から受け取れます
ライセンス検証について: 有効化時に Rapls Works のライセンス API(https://raplsworks.com/wp-content/uploads/rapls-passkey/api.php)へ問い合わせます。サーバーが外向き HTTPS 通信を行えることが必要です。有効化に失敗する場合は、allow_url_fopen または cURL が有効かをご確認ください。検証結果は 1 日キャッシュされ、ライセンスサーバーが一時的に停止しても、直前まで有効だったライセンスは 14 日間の猶予期間で動作を継続します。取り消されたライセンスは拒否されます。
サイトの移行 / ステージング: ライセンスは 1 サイト(1 サイトライセンス)または 5 サイト(5 サイトライセンス)で有効化できます。上限を超えたサイトで使う場合や本番サイトを移行する場合は、旧サイトで「無効化」してから新サイトで「有効化」してください。ステージング環境で試す場合も同様に、一時的に無効化してから移してください。
安全なアップデート: アップデートは WordPress.org ではなくライセンスサーバーから配信されます。更新チェックにはライセンスが付与され、ZIP は短命の署名付きトークンで取得されます(キーがリダイレクトやプロキシのログに残りません)。ダウンロードした ZIP は WordPress がインストールする前に SHA-256 で検証されます。プラグイン一覧の行には「更新を確認」リンクが追加されます。

動作要件

項目要件
無料版 Rapls Passkey0.12.0 以上がインストール・有効化されていること(必須)
PHP8.2 以上
WordPress6.0 以上(最新安定版を推奨)
HTTPS必須(localhost を除く)。WebAuthn は HTTPS でなければブラウザが拒否します
ライセンスキーRapls Passkey Pro のライセンスキー(1 サイト版 / 5 サイト版)
外向き HTTPS 通信ライセンス検証・FIDO メタデータ取得・Webhook 送信に使用します
バージョン依存: Rapls Passkey Pro は無料版 0.12.0 より前のバージョンに対しては起動を拒否し、管理画面に通知を表示します(クラスやメソッドの欠落による致命的エラーは起こしません)。無料版を先に最新へ更新してください。

クイックスタート(推奨設定順序)

  1. ライセンス有効化設定 > Rapls Passkey Pro > ライセンス でキーとメールアドレスを入力します。
  2. 登録の後押し — 登録プロンプトを有効にし、ユーザーにパスキーの登録を促します。
  3. 復旧手段の用意 — リカバリーコードとメールログイン(マジックリンク)を有効にし、パスキーが使えないときの導線を先に整えます。
  4. 段階的な強制 — 対象ロールを選び、猶予期間を設定してパスキーを強制します(まずは一部ロールから)。
  5. ステップアップ — パスワードログイン後にパスキー確認を求めます(まずはアダプティブから)。
  6. パスワードレスの徹底 — 定着後、パスワードログインの無効化・アプリケーションパスワードの停止・パスワード再設定の拒否を検討します。
  7. 運用の整備 — 認証器ポリシー・Webhook・導入レポートを設定します。
重要: パスキーの強制やパスワードログインの無効化は、先に復旧手段(リカバリーコード / メールログイン)を用意してから有効にしてください。最後の管理者・RAPLS_PASSKEY_BYPASS・リカバリーコードがロックアウトを防ぎますが、まずはひとつのロールで試し、問題がないことを確認してから対象を広げることを推奨します。

クロスデバイス QR ログイン

パソコンで QR コードを表示し、スマートフォンで読み取ってパスキーで承認する、独自のクロスデバイスログインです。パソコンにパスキーが登録されていなくても、手元のスマートフォンのパスキーでサインインできます。デバイス同士が離れた場所にあっても動作します。

無料版との違い: 無料版にも、ブラウザ標準のクロスデバイス機能(同一近傍での Bluetooth を使った “スマホで読み取る” フロー)があります。Pro 版が追加するのは、Rapls Passkey 独自の QR チャネルを介したログインで、確認コードによるリレー防止を備え、近接や Bluetooth に依存しません。

QR ログインの仕組み

  1. ログイン画面の「別のデバイスで承認」を選ぶと、パソコンに QR コードと 4 桁の確認コードが表示されます。
  2. スマートフォンのカメラで QR コードを読み取ると、承認画面が開きます。
  3. パソコンに表示された 4 桁の確認コードをスマートフォンに入力します。
  4. スマートフォンのパスキー(Touch ID / Face ID / 画面ロックなど)で承認すると、パソコン側のログインが完了します。
QR ログイン画面のスクリーンショットは近日公開
承認できるパスキー: 停止(サスペンド)されたパスキーは QR ログインを承認できません。判別不能(ユーザー名不要)フローでは許可リストによる絞り込みが行われないため、この明示的なチェックが停止済みパスキーを弾く唯一の関門になっています。

4桁の確認コード(リレー・フィッシング対策)

パソコンに表示される 4 桁のコードを、スマートフォンでの承認前に入力する必要があります。これは、攻撃者が用意したログインをリレー(中継)で被害者に承認させる攻撃を防ぐための仕組みです。

  • リンクだけを送りつけられたフィッシング被害者は、攻撃者側のパソコン画面を見られないため、コードを入力できません。
  • コードを打ち間違えても、パスキーのプロンプトを繰り返すことなく訂正できます。
  • 誤入力が続くとそのリクエストは無効化されます。
仕組みの要点: 承認する人が「攻撃者のパソコン画面に表示された値」を知っていることを要求することで、画面を見られない遠隔リレーを遮断します。これにより、攻撃者が自分のログインを被害者のパスキーで承認させる典型的なリレー攻撃を防ぎます。

フィルターと同一ネットワークの縛り

フィルターデフォルト説明
rapls_passkey_pro/qr_confirmation_code有効4 桁の確認コードを無効化できます。無効にするとリレー防止が弱まるため、通常は有効のままにしてください
rapls_passkey_pro/qr_require_same_network無効スマートフォンとパソコンが同一ネットワークにあることを要求します。遠隔リレーを自動的に遮断しますが、モバイル回線などネットワークをまたぐ利用ができなくなります
チャネル状態の保護: QR のチャネル状態エンドポイントはパソコン側の秘密 Cookie を要求します。QR トークンを知っているだけでは、スマートフォンが承認したかどうかを知ることはできません。

パスキーの強制

設定 > Rapls Passkey Pro の「パスキーの強制」で設定します。選んだロールのユーザーにパスキーの登録を必須化し、猶予期間を経て段階的に移行できます。

ロール別の強制

設定デフォルト説明
対象ロール未選択パスキーの登録を必須にするロールを選びます。何も選ばなければ強制はオフです
猶予期間(日数)強制を開始してから、ユーザーが登録を求められるまでの猶予日数
ロール指定: 対象ロールを一つも選ばない状態では、強制は無効です。管理者・編集者など、まず一部のロールだけを対象に始め、運用に問題がないことを確認してから対象を広げてください。

猶予期間と段階導入(フェーズドロールアウト)

強制を有効にすると、対象ロールのユーザーには猶予期間の間、パスキー登録を促す案内が表示されます。猶予が終わると、ログイン後にパスキーの登録が求められます。既存ユーザーに一斉に負担をかけず、期日を区切って移行できます。

ヒント: 猶予期間は組織のアナウンス期間に合わせて設定してください。強制の開始前に登録プロンプト(後述)を有効にしておくと、猶予期間中に多くのユーザーが自発的に登録を済ませます。

ロックアウト防止

誰も締め出されないよう、次の安全弁が常に働きます。

  • 最後の管理者 — サイトに残る最後の管理者は強制の対象外です。
  • 緊急バイパスwp-config.phpdefine('RAPLS_PASSKEY_BYPASS', true); を定義すると、強制を一時的に解除できます(ブレークグラス)。
  • リカバリーコード — パスキーが使えないときは、リカバリーコードで復旧できます。
  • まだパスキー未登録のユーザー — パスキーを持たないユーザーはロックアウトされず、登録へ誘導されます。
注意: パスキーの強制と後述の「パスワードログインの無効化」を組み合わせる場合は、必ずリカバリーコードまたはメールログインを先に有効にしてください。上記の安全弁により最終的な締め出しは防がれますが、日常の復旧手段を用意しておくとサポート負荷を大きく減らせます。

復旧と代替ログイン

パスキーが使えないときのための代替ログインと復旧手段です。いずれもパスキーそのものではないため、パスキーサインインと同等の強度ではありません。復旧目的で慎重に有効化してください。

セキュリティプラグインと併用OK(SiteGuard・CloudSecure WP Security・Wordfence・Two-Factor): SiteGuard WP Plugin / CloudSecure WP Security の画像 CAPTCHA は、これらの代替ログイン画面(リカバリーコード・マジックリンク・パスキーサインアップ)にも自動で適用されます。また Wordfence Login Security や Two-Factor などの 2FA を併用している場合、マジックリンクとリカバリーコードのログインは認証 Cookie を発行する前に二要素チャレンジ画面で止まり、サイト側の 2FA を通過して初めて完了します(無料版 0.10.0 以上)。パスキーサインイン(QR フローを含む)はそれ自体が第 2 要素のため、チャレンジされません。ブリッジ対象の CAPTCHA クラスは rapls_passkey_pro/login_captcha_classes フィルターで追加できます。

リカバリーコード

使い切り(単回使用)のリカバリーコードを発行します。パスキーが使えないときのブレークグラス手段で、ログイン画面の「パスキーが使えない場合」リンクからも使えます。

設定デフォルト説明
リカバリーコードプロフィール画面から使い切りのコードを発行します。各コードは 1 回のみ使用できます
発行数一度に発行するコードの枚数
復旧アラート有効コードが残り少なくなった / 使い切ったときにユーザーへ通知し、再発行を促します。ログイン画面でコード試行が上限に達したとき(総当たりの可能性)は管理者へ通知します
総当たり対策: ログイン画面でのリカバリーコード試行には、常時オンの上限(15 分あたり 5 回)があります。上限に達すると管理者に通知が届きます(同一 IP からの重複アラートは一定時間抑制されます)。

ワンタイムのログインリンクをメールで送ります(デフォルトは無効)。パスキーが使えないときのフォールバック / 復旧手段です。

設定デフォルト説明
メールログイン(マジックリンク)無効ワンタイムのログインリンクをメールで送信します
管理者にも許可無効既定では管理者にはマジックリンクを送りません(メールボックスの侵害だけで高価値アカウントに到達されないため)。この設定で管理者にも許可できます
注意: マジックリンクはパスキーと同等ではありません。メールボックスを読める者にログインを許すことになるため、管理者への送付は既定でオフです。二要素認証(Wordfence Login Security / Two-Factor など)を併用している場合、マジックリンクとリカバリーコードのログインは認証 Cookie を発行する前に二要素チャレンジ画面で止まります(無料版 0.10.0 以上が必要)。パスキーサインイン(QR フローを含む)はそれ自体が二要素目のため、チャレンジされません。

パスワードレス新規登録(パスキーサインアップ)

ログイン画面から、パスキーでアカウントを新規作成できます。アカウントはパスキーの検証が成功した後にのみ作成されます(ボット対策)。

設定デフォルト説明
パスキー新規登録無効ログイン画面にパスキーでの新規登録リンクを表示します
前提条件: WordPress の「だれでもユーザー登録ができるようにする」がオンである必要があります。オフの場合(Really Simple SSL などのセキュリティプラグインが強制オフにしている場合を含む)は、新規登録リンクは表示されず、設定画面にその旨の注意が出ます。パスキーの保存に失敗した場合は、作りかけのアカウントはロールバック(削除)され、エラーが返ります。IP あたりの 1 日の上限も設けられています。

パスワードレスの徹底

アダプティブ・ステップアップ認証

パスワードでのログイン後に、あらためてパスキーの確認を求めます。リスクに応じて求める「アダプティブ」と、毎回求める「二要素」の 2 モードがあります。

モード設定値説明
リスクが高いときだけ(アダプティブ)adaptive信頼されていないデバイスかつ未知の場所(IP)からのログイン時にのみ、パスキー確認を求めます
毎回のパスワードログイン(二要素)alwaysリスク信号を参照せず、常にパスワードの上にパスキー確認を重ねます。従来の「パスワード + セキュリティキー」構成です

モードはフィルター rapls_passkey_stepup_mode でも指定できます。

確認が済むまでの保留: ステップアップの確認が済んでいないセッションは、管理画面だけでなく REST API・admin-ajax.phpadmin-post.php・XML-RPC からも保留されます。リスクの高いパスワードセッションは、パスキー確認が済むまでどこからも特権的な操作を実行できません。プラグイン自身の公開ログイン経路は到達可能なままです。弱いフォールバックログイン(マジックリンク / リカバリーコード)は、保留中のステップアップを解除せず、デバイスを信頼済みにもしません。解除するのは本物のパスキーアサーションだけです。

パスワードログインの無効化

すでにパスキーを持つ、強制対象ロールのユーザーについて、対話的なパスワードログインを拒否します(完全パスワードレス)。

ロックアウト防止: 最後の管理者・RAPLS_PASSKEY_BYPASS・リカバリーコード / メールログインが締め出しを防ぎます。まだパスキーを持たないユーザーは対象外です。XML-RPC のパスワードログインは既存のゲートにより従来どおり拒否されます。

アプリケーションパスワードの停止 / パスワード再設定の拒否

パスワードレスにするユーザーが持つ「抜け道」を塞ぎます。設定 > Rapls Passkey Pro の「パスワードログインの無効化」内で設定します。いずれもデフォルトは無効で、「パスワードログインの無効化」が前提です。

設定デフォルト説明
アプリケーションパスワードも停止する無効アプリケーションパスワードは、対話的なパスワードゲートを通らずに REST API / XML-RPC に到達する長命の共有シークレットです。これを停止し、フィッシング可能な認証情報を残さないようにします。オンにすると API アクセスを取り消すため、既定はオフです
「パスワードをお忘れですか?」も拒否する無効メールボックスを読める者が、パスワードレスのはずのアカウントに新しいパスワードを発行できてしまう経路(メール経由のパスワード)を塞ぎます。オンにすると、パスキーを失ったユーザーはリカバリーコードかメールログインで復旧します(単回使用で監査可能)
同じ安全弁: どちらの設定も、パスワードポリシーと同じ除外(まだパスキー未登録・最後の管理者・RAPLS_PASSKEY_BYPASS)が適用されるため、誰もロックアウトされません。

デバイスと登録の管理

信頼済みデバイス管理

ステップアップ認証がパスキー確認を求めなくなったデバイスの一覧を、プロフィール画面で確認・取り消しできます。一度そのデバイスから確認が済むと、ステップアップはそれ以降パスキーを求めません(それが目的です)が、手放したデバイス(売却・貸与・一度だけ使った端末)が黙って免除を持ち続けることも意味します。

表示 / 操作説明
初回の信頼日時そのデバイスが最初に信頼された日時
最終アクセスそのデバイスが最後に確認された日時
ブラウザデバイスのブラウザ。いま閲覧中の端末には印が付きます
信頼の取り消し個別に、またはすべてのデバイスの信頼を取り消します(記憶したサインイン場所も同時に忘れます)
プライバシー: 保存されるのはデバイス ID の HMAC のみです。以前のバージョンで記録されたレコードも一覧に表示されますが、当時保持していなかったタイムスタンプは表示されません。

ログインセッション管理

アクティブなログインセッション(日時・IP・ブラウザ)をプロフィール画面で確認し、個別 / 他のすべて / すべてを終了できます。パスキーログイン時に他のセッションを自動的に終了するオプションもあります。

「パスキーログイン時に他のセッションを終了」: この設定は、新しく発行されたセッショントークンを使って、パスキーログインのときにのみ動作します。新しいデバイスでも正しく他のセッションを終了できます。

登録プロンプト

パスキーをまだ持たないユーザーに、ログイン後に登録を促すプロンプトを表示します。閉じても、しばらくすると再表示されます。

設定デフォルト説明
登録プロンプトパスキー未登録のユーザーにログイン後の登録案内を表示します。却下しても一定時間後に再表示します
管理者による代理登録無効ユーザーのプロフィール画面から、管理者がそのユーザーの代わりにパスキーを登録できます(事前設定済みのセキュリティキーの受け渡しや、対面での初期設定向け)。edit_user 権限が必要で、対象アカウントの所有者へ通知メールが送られ、監査ログにも記録されます

認証器ポリシー

設定 > Rapls Passkey Pro の「認証器ポリシー」で、登録できる認証器の種類を制限します。

FIDO メタデータサービス(MDS)

FIDO Alliance の認証器メタデータを定期的にダウンロードし、BLOB 署名(GlobalSign ルート証明書までチェーン)を検証してキャッシュします。登録ポリシーとして、次のいずれかを選べます。

  • FIDO が問題ありと判定した認証器(取り消し / 侵害)を拒否する。
  • FIDO 認証済みの認証器のみを許可する(最小レベル L1 / L2 / L3 を設定可能)。

ポリシーは AAGUID を報告する認証器にのみ適用されます。メタデータに存在しない認証器(同期パスキーなど)を許可するかどうかは設定できます。設定画面には取得ステータスと「今すぐ更新」ボタンが表示されます。

設定説明
FIDO 認証済みのみ許可FIDO の認証を受けた認証器だけを許可します
認証レベル要求する最小の認証レベル(任意のレベル / L1 / L2 / L3)
デバイス固定のみ同期パスキーを拒否し、デバイスに固定された認証器のみを許可します
フィルター: 信頼するトラストアンカーは rapls_passkey_pro/mds_root_certificates で、取得エンドポイントは rapls_passkey_pro/mds_endpoint で変更できます。メタデータは WP-CLI(wp rapls-passkey-pro mds-refresh)でも更新できます。

AAGUID 許可 / 拒否リスト

認証器の機種を識別する AAGUID の許可 / 拒否リストで、特定の認証器の登録を制御します。デバイス固定のみ(同期パスキーを拒否)の設定と組み合わせられます。

設定デフォルト説明
AAGUID 拒否リスト登録を拒否する認証器の AAGUID(1 行に 1 つ)

/.well-known/webauthn を出力し、同じ RP ID のパスキーを複数のドメイン間で共有できるようにします。設定のエクスポート / インポートでは Related Origins のリストも正しく往復します。

通知とレポート

セキュリティ Webhook

パスキーの登録・削除・サインインなどのセキュリティイベントを、Slack / Microsoft Teams / 汎用 JSON に送信します(SOC / SIEM 連携向け、ノンブロッキング)。

設定説明
Webhook URL送信先の URL。Slack / Teams の URL は実質的にベアラーシークレットのため、保存時に暗号化されます
フォーマットSlack / Microsoft Teams / 汎用 JSON から選択します
SSRF 対策: Webhook は安全な HTTP クライアントで送信されます(内部 / ループバックアドレスへのリクエストを行わず、リダイレクトも追いません)。管理者が設定した URL を悪用した SSRF を防ぎます。設定のエクスポート / インポートでは、Webhook URL は平文で往復し、サイト間で設定が持ち運べます。

導入レポート(定期ダイジェスト)

パスキーの導入状況の要約(ロール別の登録率と直近のアクティビティ)を、週次または月次で管理者にメール送信します(デフォルトは無効)。

設定デフォルト説明
定期導入レポート無効週次 / 月次でロール別の導入状況を送信します
宛先サイト管理者メール受信者を指定できます。空欄の場合はサイト管理者メール宛です
今すぐ送信設定画面の「導入レポートを今すぐ送信」でプレビューを送れます
プライバシー: レポートの内容は集計値のみで、個人を特定する情報は含みません。

未登録ユーザーへのリマインド

パスキーを登録していないアクティブなユーザーに、登録を促すメールを定期的に送ります(デフォルトは無効)。

設定デフォルト説明
未登録ユーザーへのリマインド無効パスキー未登録のユーザーに、登録を促すメールを送ります
対象ロール特定のロールを対象にできます。強制対象のロールは除外されます(そちらは強制の案内が届きます)
送信の制御: 1 日 1 回、パスキー未登録のユーザーへ順番に送信します(1 回あたりの上限つき)。同じ相手には設定した間隔を空けます。各メールにはワンクリックの配信停止リンクが含まれます。

導入分析とダウングレード検知

ロール別の登録率と直近 30 日のアクティビティを分析として表示します。監査ログの保持期間も設定でき、古いレコードは日次で削除されます。

ダウングレード攻撃の検知: パスキーを持つユーザーがパスワードでサインインしたとき、本人(と任意で管理者)にメールで通知できます(デフォルトは無効)。「パスワードで十分」とユーザーを誘導するフィッシング(ダウングレード攻撃)の検知に役立ちます。検知のみで、ログインはブロックしません(ブロックするには「パスワードログインの無効化」を使います)。対象は対話的なパスワード認証のみで、パスキー / マジックリンク / リカバリーコードのログインとアプリケーションパスワードは対象外です。

運用と自動化

マルチサイト

ネットワーク全体のポリシー管理と、共有の RP ID に対応します。ネットワーク管理画面から、参加サイトに共通のパスキーポリシーを適用できます。

アンインストール: マルチサイトでの削除時には、各サイトのオプション・cron・トランジェントがクリーンアップされます。

設定のエクスポート / インポート

無料版と Pro 版の設定を JSON でエクスポート / インポートできます。ステージングから本番への移行や、複数サイトへの一括展開に使えます。

安全な取り込み: インポート時は、既知の設定キーのみを取り込み、設定フォームと同じフィールド単位のサニタイザーを再度通します。アップロードしたファイルが検証を回避する値を保存することはできません。二重サニタイズによる不具合(Webhook URL や AAGUID 拒否リストの消去、reCAPTCHA シークレットの二重暗号化)は解消済みで、Webhook URL・AAGUID 拒否リスト・Related Origins リストは正しく往復します。

WP-CLI

サーバー側の自動化やブレークグラス復旧に使えるコマンドです。

# FIDO メタデータを取得・検証する
wp rapls-passkey-pro mds-refresh

# リカバリーコードを発行する(枚数は任意)
wp rapls-passkey-pro recovery-generate --user=<user> [--count=<n>]

# リカバリーコードを無効化する
wp rapls-passkey-pro recovery-clear --user=<user>

# ロール別の導入状況と直近 30 日のアクティビティを表示する
wp rapls-passkey-pro report
ヒント: recovery-generate は、管理者がユーザーのパスキー紛失に対応する際のブレークグラス手段としても有用です。無料版にも wp rapls-passkey list/remove/stats のコマンドがあります(Free 版マニュアルを参照)。

よくある質問

FAQ

Q: Pro 版は無料版なしでインストールできますか?

A: いいえ。Rapls Passkey Pro は無料版のアドオンです。まず無料版 Rapls Passkey(0.12.0 以上)をインストール・有効化してから、Pro 版をインストールしてください。無料版が 0.12.0 より古い、または無効な状態では、Pro 版は起動を拒否し、管理画面に通知を表示します。

Q: ライセンスは複数のサイトで使えますか?

A: 1 サイトライセンスは 1 サイト、5 サイトライセンスは 5 サイトで有効化できます。上限を超えるサイトや本番サイトの移行では、旧サイトで「無効化」してから新サイトで「有効化」してください。ライセンスは買い切りで有効期限はなく、更新しなくても使い続けられます。

Q: ライセンスが切れる(更新しない)と、Pro 機能は止まりますか?

A: いいえ。買い切りのため、更新しなくても Pro 機能は使い続けられます。1 年間のアップデートが付き、2 年目以降の更新は任意です。ライセンスサーバーが一時的に停止しても、直前まで有効だったライセンスは 14 日間の猶予期間で動作を継続します。取り消されたライセンスのみ拒否されます。

Q: QR ログインの 4 桁コードは何のためにありますか?

A: リレー・フィッシング対策です。攻撃者が用意したログインをリンクだけ送りつけて被害者に承認させる攻撃を防ぎます。被害者は攻撃者のパソコン画面を見られないため、そこに表示された 4 桁コードを入力できず、承認が成立しません。フィルター rapls_passkey_pro/qr_confirmation_code で無効化できますが、通常は有効のままにしてください。

Q: パスキーを強制すると、ユーザーが締め出されませんか?

A: 締め出されないよう複数の安全弁があります。最後の管理者は対象外、define('RAPLS_PASSKEY_BYPASS', true); で緊急解除、リカバリーコードやメールログインで復旧、まだパスキー未登録のユーザーは登録へ誘導されます。強制の前に復旧手段を有効にし、まずは一部ロールで試すことを推奨します。

Q: 「パスワードログインの無効化」と「アプリケーションパスワードの停止」の違いは?

A: 「パスワードログインの無効化」は対話的なパスワードログイン(ログイン画面)を拒否します。一方、アプリケーションパスワードは REST API / XML-RPC に対話的ゲートを通さず到達する長命の共有シークレットで、無効化しただけでは残る「抜け道」です。完全にパスワードレスにするには、両方を停止してください。どちらも同じ安全弁で誰もロックアウトしません。

Q: マジックリンクやリカバリーコードは、二要素認証(2FA)を回避しませんか?

A: 回避しません。サイトが 2FA プラグイン(Wordfence Login Security / Two-Factor など)を使い、ユーザーが二要素を設定している場合、マジックリンクとリカバリーコードのログインは認証 Cookie を発行する前に二要素チャレンジ画面で止まります(無料版 0.10.0 以上が必要)。パスキーサインイン(QR フローを含む)はそれ自体が二要素目のため、チャレンジされません。

Q: 信頼済みデバイスを取り消すべきなのはどんなときですか?

A: 端末を売却・貸与した、あるいは一度だけ使った端末があるときです。ステップアップは一度確認したデバイスにパスキーを求めなくなるため、手放した端末が免除を持ち続けます。プロフィール画面の信頼済みデバイス一覧から、個別またはすべての信頼を取り消してください(記憶したサインイン場所も同時に忘れます)。

Q: 認証器ポリシー(MDS / AAGUID)は同期パスキーに影響しますか?

A: MDS ポリシーは AAGUID を報告する認証器にのみ適用されます。同期パスキーのようにメタデータに存在しない認証器を許可するかどうかは設定できます。「デバイス固定のみ」を選ぶと同期パスキーを拒否できます。厳しくしすぎるとユーザーが登録できなくなる場合があるため、対象ユーザーの認証器を踏まえて設定してください。

Q: Webhook の URL は安全に保管されますか?

A: はい。Slack / Teams の URL は実質的にベアラーシークレットのため、保存時に暗号化されます。送信は内部 / ループバックアドレスへ行かず、リダイレクトも追わない安全な HTTP クライアントで行われ、SSRF を防ぎます。設定のエクスポート / インポートでは平文で往復し、サイト間で持ち運べます。

Q: 導入レポートやリマインドに個人情報は含まれますか?

A: 導入レポートの内容は集計値のみで、個人を特定する情報は含みません。未登録ユーザーへのリマインドは各ユーザー宛に送られ、ワンクリックの配信停止リンクが付きます。強制対象のロールはリマインドから除外され、代わりに強制の案内が届きます。

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