はじめに
サイト運営の「あと一歩」を埋める WordPress プラグインを、個人開発で公開しています。AI チャットボット、高速化、決済メール、PDF サムネイル。どれも「自分のサイトで必要だったから作った」ものを、WordPress.org の審査を通して届けています。
すべて無料・GPLv2 ライセンス・商用利用可。無料版だけで完結して使えます。本格運用向けの Pro 版があるものは、下の表と各プラグインの紹介からリンクしています。
開発者:Rapls(関西のフリーランス Web 開発者)/ WordPress.org Contributor:@rapls / GitHub:github.com/rapls
公開中のプラグイン
| プラグイン | ひとことで言うと | Pro 版 |
|---|---|---|
| Rapls Passkey | パスワードを使わない WordPress ログイン(パスキー / WebAuthn) | あり |
| Rapls AI Chatbot | 「サイトの中身」で答える AI チャットボット | あり |
| Prime Cache | 有効化した瞬間から効くページキャッシュ+画像最適化 | あり |
| Thanks Mail for Stripe | Stripe 決済のサンキューメールを WordPress だけで自動送信 | — |
| Rapls PDF Image Creator | PDF の表紙を自動でサムネイル画像に | — |
動作環境・最新バージョン・ダウンロード数などの最新情報は WordPress.org 公式ページで、詳細な使い方・トラブルシューティングは各プラグインの技術リファレンスページでご確認ください。
Rapls Passkey
パスワードを打たない WordPress ログイン。指紋・顔・PIN でそのまま入れます。
パスキー(WebAuthn / FIDO2)は、鍵が端末から出ない仕組みです。サーバーに保存されるのは公開鍵だけなので、漏れても他人はログインできません。ログイン先のドメインはブラウザが照合するため、偽サイトに入力させる形のフィッシングは成立しません。パスワードは残したまま、使う人から順にパスキーへ移行できます。
- ログイン:通常のログイン画面に「パスキーでログイン」を追加、複数のパスキー登録、名前の変更・一時停止・削除
- 安全性:公開鍵のみ保存、署名カウンタの検証、監査ログ(登録・ログイン・削除を CSV 出力)
- 導入:初回セットアップ診断(HTTPS・Relying Party ID・WebAuthn ライブラリの確認)、WooCommerce のマイアカウント対応
- Pro 版:ロール別の必須化(猶予期間つき)、パスワードログインの無効化、QR コードによる別端末ログイン、リカバリーコード、FIDO メタデータによる認証器ポリシー、マルチサイト一括管理ほか
- WordPress.org:Rapls Passkey
Rapls AI Chatbot
「サイトの中身」で答える AI チャットボット。知らないことは「知らない」と言います。
投稿・固定ページ・ナレッジベースを検索してから答えるので、一般論ではなく、あなたのサイト固有の質問に強いのが特徴です。「根拠のある回答のみ」モードを使えば、サイトに無い情報は正直に「見つからない」と答え、AI の作り話(ハルシネーション)を抑えられます。クレジットカード不要の無料枠キー(OpenRouter / Google Gemini)を使えば、インストールから約5分・0円で動き始めます。
- 対応 AI プロバイダー:OpenAI、Anthropic Claude、Google Gemini、OpenRouter。いつでも乗り換え可能
- 請求が暴走しない:訪問者ごとの1日あたり利用上限(利用制御)、月額予算で止まるコストガード、上限到達時に軽量モデルへ自動切替するモデルフォールバック
- 質問がコンテンツになる:答えられなかった質問を自動記録し、ワンクリックでナレッジ登録・FAQ ページの下書き生成
- 技術面:ハイブリッド RAG(キーワード+ベクトル)、Web 検索、MCP サーバー(5 ツール)、多言語自動応答、Gutenberg ブロック
- Pro 版:リード獲得(Google Sheets / Slack 連携)、分析ダッシュボード、ロール別の利用制御・クレジット管理、LINE 連携アドオン
- WordPress.org:Rapls AI Chatbot / GitHub:rapls/rapls-ai-chatbot
Prime Cache
有効化した瞬間から速くなる。wp-config.php を書き換えない設計のページキャッシュ。
有効化するだけでページキャッシュが動き始めます。設定ファイルの編集も書き込み権限も不要で、プラグインが wp-config.php に書き込むことは一切ありません(WordPress 本体の読み込み前にキャッシュを返す最速のドロップイン配信へ上げたい場合だけ、画面に表示される1行を自分でコピーして貼る方式です)。キャッシュに加えて、画像・CSS・JS の最適化までこれ1つでまかなえます。
- キャッシュ:ページキャッシュ、ブラウザキャッシュヘッダー、Gzip 圧縮、404 ページキャッシュ、コンテンツ更新時の自動パージ
- ファイル最適化:HTML / CSS / JS の縮小(minify)、Defer / Delay JavaScript、Google Fonts の display=swap
- 画像:WebP 変換、遅延読み込み(Lazy Load)、アップロード時リサイズ、EXIF 除去、既存画像の一括 WebP 最適化
- 先回りと運用:キャッシュプリロード、リンクプリフェッチ、絵文字・jQuery Migrate などの不要機能オフ、セキュリティヘッダー、設定のインポート / エクスポート、WP-CLI 対応
- Pro 版:AVIF 変換、Critical CSS・未使用 CSS 削除、CDN URL 書き換え、Cloudflare / Sucuri / Varnish 連携、オブジェクトキャッシュ(APCu / Redis / Memcached)、データベースクリーンアップほか
- WordPress.org:Prime Cache / GitHub:rapls/prime-cache
Thanks Mail for Stripe
Stripe 決済の「ありがとうメール」を、WordPress だけで。月額の自動化サービスは要りません。
Stripe Payment Links で決済が完了した瞬間に、お客様へサンキューメールを自動送信します。Zapier・Make・IFTTT のような外部サービスを挟まず WordPress 内で完結するので、月額の SaaS コストはゼロ。Webhook は HMAC-SHA256 で署名検証するため、なりすましリクエストも受け付けません。
- 対応 Stripe イベント:
checkout.session.completed、checkout.session.async_payment_succeeded - 主な機能:Webhook 署名検証(HMAC-SHA256)、複数言語のメールテンプレート、送信ログ、テスト送信機能
- WordPress.org:Thanks Mail for Stripe / GitHub:rapls/thanks-mail-for-stripe
Rapls PDF Image Creator
PDF をアップロードしたら、表紙がそのままサムネイルに。
メディアライブラリの味気ない PDF アイコンを、実際の表紙画像に置き換えます。カタログや資料 PDF を公開しているサイトなら、一覧の見栄えが一気に変わります。印刷入稿用の CMYK・PDF/X ファイルでもサムネイルが真っ黒にならないよう、色空間変換に対応しているのがこだわりです。
- 出力形式:JPEG、PNG、WebP
- 主な機能:アップロード時の自動サムネイル生成、Featured Image 自動登録、既存 PDF の一括処理(Bulk Generate)、CMYK・PDF/X 対応
- WordPress.org:Rapls PDF Image Creator / GitHub:rapls/rapls-pdf-image-creator
開発の方針
公開しているプラグインに共通する開発スタンスです。
1. 自分が必要だから作る
すべてのプラグインは「自分のサイト運営で必要だった」が出発点です。市販プラグインでは満たせない要件があり、自作したものを「他にも同じ困りごとを抱える人がいるかも」と考えて公開しています。
機能の優先順位も「自分が困っているか」を基準にしているため、CMYK PDF の黒サムネイル、Stripe Payment Links の決済通知メール、wp-config.php を書き換えたくない環境でのキャッシュ導入といったニッチな問題にも対応できています。
2. WordPress.org 公式リポジトリで公開
すべてのプラグインは WordPress.org 公式リポジトリでの公開を選んでいます。理由:
- 審査基準が明確:セキュリティ・GPL ライセンス・コーディング規約のチェックを通る必要があるため、品質が担保される
- 誰でも無料でインストール可能:WordPress 管理画面から検索・インストールできる
- アップデート管理が楽:wp.org がアップデート配信を担当
- 信頼性:wp.org 公式というだけでユーザーの安心感が違う
審査は厳しく、新規プラグインで複数ラウンドのレビューを受けることもありますが、その分プラグインの品質が確実に上がりました。
3. GPLv2 ライセンス・商用利用可
すべてのプラグインは GPLv2 ライセンスです。商用サイトでも自由に使えます。改変・再配布も自由です。
WordPress エコシステム全体への貢献を重視しており、ロックインや人為的制限を設けない方針です。無料版は「お試し版」ではなく完全な製品として提供し、Pro 版は別プラグインとして、業務利用で「あれば便利」な追加機能を提供しています。
4. セキュリティ最優先
プラグインのバグはサイト全体のセキュリティリスクになります。以下を必ず実装:
- API キーは暗号化して保存
- Webhook 受信時は HMAC-SHA256 署名検証
- SQL インジェクション対策(Prepared Statements)
- XSS 対策(出力時のエスケープ)
- CSRF 対策(nonce 検証)
- 適切な Capability 確認
WordPress.org 審査でセキュリティ問題が指摘された際は、即座に修正してパッチをリリースしています。
5. 段階的な機能拡張
最初から全機能を盛り込むのではなく、必要最小限から始めて段階的に拡張する方針です。
ユーザーからのフィードバックは、実際に次のバージョンの機能になっています。たとえば AI Chatbot の「答えられなかった質問の記録と FAQ 下書き生成」や、エラー原因を管理画面で確認できるシステムヘルスは、利用者の声から生まれた機能です。最初の v1.0.0 と現在を比べると、別物になっているプラグインもあります。
サポート方針
各プラグインのサポートは以下のチャネルで対応しています。
- WordPress.org サポートフォーラム:一般的な質問・バグ報告(公式・推奨)
- GitHub Issues:バグ報告・機能要望(開発者向け)
- お問い合わせフォーム:プライベートな質問・カスタマイズ相談
サポートに優先順位はありませんが、wp.org サポートフォーラムは他のユーザーにも参考になるため、可能な限りそちらを推奨しています。
開発者について
Rapls Works(関西のフリーランス Web 開発者)
主な技術スタックは PHP / JavaScript / CSS / SVG / Stripe / OpenAI・Claude・Gemini API。クライアント案件と並行して、自分のサイト運営に必要なプラグインをコツコツ開発しています。「個人開発者として無理なく続けられる範囲」を意識しており、急成長や大規模化は目指していません。
- WordPress.org Contributor:@rapls
- GitHub:github.com/rapls
- 技術ブログ:Rapls Works
詳しいプロフィール:About Rapls Works
関連リンク
各プラグインの技術リファレンス
- Rapls AI Chatbot – AI チャットボットの機能仕様・FAQ・コード例
- Prime Cache – キャッシュ・画像最適化の設定ガイド
- Thanks Mail for Stripe – Webhook 設定・メールテンプレート
- Rapls PDF Image Creator – サムネイル生成の仕様・設定タブ
その他
- Rapls Works ブログ – 技術記事・開発記録
- WordPress.org Plugins – 公開プラグイン一覧
- GitHub – rapls – 公開リポジトリ
- お問い合わせ – サポート・カスタマイズ相談