Prime Cache Free マニュアル

Prime Cache マニュアル(Free 版)

WordPress 向け高速化プラグインの全設定を詳しく解説します。
バージョン: 1.10.20 | PHP 7.4 以上 | WordPress 5.8 以上 (7.0 で動作確認済み)

クイックスタート

Prime Cache をインストールしてすぐに効果を体感できるよう、最初に行うべき設定をまとめました。

  1. プラグインのインストール・有効化 — WordPress 管理画面の「プラグイン > 新規追加」から「Prime Cache」を検索してインストールし、有効化します。
  2. Prime Cache メニューへ移動 — 管理画面の左サイドバーに「Prime Cache」メニューが追加されます。
  3. ダッシュボードの確認 — ダッシュボードタブでキャッシュヒット率・ストレージ使用量・環境情報を確認できます。
  4. ページキャッシュを有効化 — 「ページキャッシュ」タブでページキャッシュをオンにします。これだけで劇的な高速化が期待できます。
  5. ファイル最適化を有効化 — 「ファイル最適化」タブで HTML・CSS・JS の縮小化を有効にします。
  6. メディアを最適化 — 「メディア」タブで遅延読み込みを有効にします。
  7. プリロードを有効化 — 「プリロード」タブでキャッシュプリロードを有効にします。
ヒント: 設定変更後は必ず「キャッシュをパージ」を実行してください。管理バーの「Prime Cache」メニューからワンクリックでパージできます。

ダッシュボード

ダッシュボードはプラグインの状態を一目で把握できる管理画面のメインページです。Prime Cache > ダッシュボード でアクセスします。キャッシュのヒット率、ストレージ使用量、機能の有効状態、サーバー環境を確認できます。

概要

ダッシュボードは3つの主要セクションで構成されています。

  1. KPI カード: ヒット率・キャッシュ数・ストレージ使用量などの主要な数値を大きなカード形式で表示します。
  2. 機能ステータス: 各機能(ページキャッシュ、ファイル最適化、メディア最適化など)の有効/無効状態を一覧表示します。
  3. 環境情報: PHP バージョン、WordPress バージョン、サーバー情報、キャッシュドロップインの状態を表示します。

KPI カード

画面上部に表示される KPI カードは、キャッシュの主要な利用指標をリアルタイムで表示します。

カード説明
ヒット率全リクエストのうち、キャッシュから応答できた割合です。高いほどサーバー負荷が低くなります。
キャッシュ数現在保存されているキャッシュファイルの総数です。
ストレージ使用量キャッシュファイルが占めるディスク容量です。
最終パージ最後にキャッシュをパージした日時です。

機能ステータスパネル

現在有効になっている機能を一覧で表示します。各項目には緑色(有効)またはグレー(無効)のインジケーターが表示されます。

項目説明
ページキャッシュadvanced-cache.php ドロップインが正常に機能しているか確認できます。
.htaccess 最適化Apache の高速パスが設定されているかを示します。
ファイル最適化HTML・CSS・JS 縮小化のいずれかが有効かを示します。
メディア最適化遅延読み込みや画像最適化の有効状態を示します。
プリロードキャッシュプリロードが有効かを示します。

ダッシュボードウィジェット

WordPress の管理ダッシュボード(ホーム画面)にもキャッシュヒット率とキャッシュ状態を表示するウィジェットが追加されます。設定画面に移動しなくても、すぐにキャッシュの状態を確認できます。

管理バーメニュー

WordPress 管理バーの「Prime Cache」メニューから、10 以上のキャッシュ操作にワンクリックでアクセスできます。

アクション説明
すべてのキャッシュをパージサイト全体のキャッシュを削除します。
現在のページをパージ表示中のページのキャッシュのみ削除します。
キャッシュをプリロードホームページと公開済み投稿のキャッシュを事前生成します。
CSS キャッシュをパージ縮小化・結合された CSS のキャッシュを削除します。
JS キャッシュをパージ縮小化・結合された JS のキャッシュを削除します。
設定へ移動Prime Cache の設定画面を開きます。
ヒント: テーマやプラグインを更新した後は「すべてのキャッシュをパージ」を実行してください。古いキャッシュが表示される問題を防げます。

ページキャッシュ

ページキャッシュは Prime Cache の中核機能です。WordPress が完全に起動する前に静的な HTML ファイルを直接配信することで、ページの読み込み時間を劇的に短縮します。Prime Cache > ページキャッシュ タブで設定します。

概要・しくみ

Prime Cache のページキャッシュは advanced-cache.php ドロップインを利用します。WordPress の読み込み開始直後に、データベースクエリやプラグインの初期化が行われる前にキャッシュから応答します。

キャッシュの動作フロー:

  1. WordPress が wp-content/advanced-cache.php(Prime Cache が生成)を読み込みます。
  2. ドロップインが dropins/page-cache.php をインクルードし、設定とキャッシュ可否を確認します。
  3. 有効なキャッシュファイルが存在する場合 → readfile() で即座に応答し、WordPress の処理を終了します(最速)。
  4. キャッシュが存在しない場合 → WordPress が通常通り起動し、出力バッファリングで HTML をキャプチャしてキャッシュファイルを書き込みます。

キャッシュファイルの保存場所:

wp-content/cache/prime-cache/{ホスト名}/{パス}/
  index.html              # PC(HTTP)
  index-https.html        # PC(HTTPS)
  index-https-mobile.html # モバイル(HTTPS)
  index-https.html.gz     # gzip 事前圧縮版
  meta.json               # レスポンスヘッダー
注意: ページキャッシュはマルチサイトには対応していません。ファイル最適化・メディア最適化・CDN など他の機能はマルチサイトでも正常に動作します。

有効化・基本設定

ページキャッシュを有効にすると、advanced-cache.php が自動生成され、wp-config.phpdefine('WP_CACHE', true); が追記されます。

設定手順:

  1. Prime Cache > ページキャッシュ タブを開きます。
  2. ページキャッシュを有効化 をオンにします。
  3. 設定を保存 をクリックします。
  4. 管理バーから キャッシュをパージ を実行します。
  5. シークレットブラウザで任意のページを開き、速度を確認します。
重要: 他のキャッシュプラグイン(W3 Total Cache、WP Super Cache、WP Fastest Cache など)が有効な場合は、先に無効化してください。複数のキャッシュプラグインを同時に使用すると競合が発生します。Prime Cache の互換性チェック機能が 14 種類の既知の競合プラグインを検出します。

キャッシュ有効期限

生成したキャッシュファイルを保持する時間を設定します。期限を超えたキャッシュは次のリクエスト時に再生成されます。

設定値特徴推奨用途
1 時間頻繁に更新されるニュースサイト、更新頻度の高いブログ
10 時間 デフォルトバランス型一般的な WordPress サイト
24 時間長期キャッシュ更新頻度が低い企業サイト、ランディングページ
0(無期限)手動パージまで保持ほぼ更新のない静的サイト
ヒント: 投稿を公開・更新した際は自動パージ機能が働くため、有効期限を長めに設定しても問題ありません。WooCommerce サイトでは商品・在庫の更新頻度に合わせて設定してください。

モバイル別キャッシュ

PC とモバイルデバイスで別々のキャッシュファイルを作成します。レスポンシブデザインでない場合や、モバイルに最適化した別のテンプレートを使用している場合に有効です。

有効化すると、モバイルのユーザーエージェントを検出して index-https-mobile.html に別のキャッシュを保存します。

注意: Delay JavaScript(JS の遅延実行)機能を使用する場合は、モバイル別キャッシュの有効化が推奨されます。Delay JS は Pro 版の機能です。完全なレスポンシブサイトではモバイル別キャッシュは不要な場合があります。

gzip 事前圧縮

キャッシュファイル保存時に .gz 形式の圧縮ファイルも同時に生成します。Apache の mod_deflate と組み合わせることで、動的に圧縮する必要がなくなり、サーバー CPU 負荷を削減できます。

有効化すると、index-https.html.gz が自動的に作成されます。.htaccess 最適化と一緒に使用すると最大の効果を発揮します。

404 キャッシュ

存在しない URL へのリクエストで生成される 404(Not Found)レスポンスをキャッシュします。スパムボットや不正なリクエストによるサーバー負荷を軽減できます。

デフォルト: 無効

ヒント: 大量の 404 リクエストが来るサイト(スパムボット対策など)では有効化を検討してください。通常のサイトでは無効のままで問題ありません。

ブラウザキャッシュ

ブラウザにファイルをキャッシュさせるための Cache-Control ヘッダーを設定します。ファイルの種類ごとに保持期間を指定できます。

ファイル種別推奨設定説明
CSS / JS1 年バージョン管理されたファイルは長期間キャッシュ可能です。
画像(JPG・PNG・WebP)1 年変更頻度が低い画像は長期間キャッシュできます。
フォント1 年フォントファイルはほとんど変更されません。
HTML0(キャッシュしない)ページキャッシュで管理するため、ブラウザキャッシュは不要です。

.htaccess 最適化

Apache 用の最適化ルールを .htaccess ファイルに書き込みます。PHP をまったく起動せずに静的ファイルを配信する「PHP レス配信」が実現し、最高速のページ配信が可能になります。

注意: .htaccess 最適化は Apache 専用です。Nginx など他のウェブサーバーでは有効化しないでください(ページキャッシュ自体は Nginx でも動作します)。

.htaccess に設定される主なルール:

  • キャッシュ高速パス: 条件が一致する GET リクエストをキャッシュファイルに直接リダイレクトします(PHP 不要)。
  • mod_deflate: gzip 圧縮を有効にし、転送データ量を削減します。
  • mod_expires: ブラウザキャッシュの有効期限を設定します。
  • ETag 削除: 不要な ETag ヘッダーを除去し、ヘッダーサイズを最小化します。

.htaccess 高速パスの条件:

以下の条件をすべて満たしたリクエストのみ PHP レス配信が適用されます。条件を満たさないリクエストは PHP ドロップインが処理します(それでも高速です)。

  • GET リクエストであること
  • クエリ文字列がないこと(または「クエリ文字列付きキャッシュ」が無効)
  • Vary Cookie が設定されていないこと
  • URL パスが ASCII 文字のみであること
  • ログインユーザーでないこと

キャッシュ除外

特定の URL・Cookie・ユーザーエージェント・リファラーに対してキャッシュを無効にできます。Prime Cache > ページキャッシュ > 除外設定 で設定します。

概要

すべてのページをキャッシュすることが適切でない場合があります。たとえば、ログイン中のユーザーに個人化されたコンテンツを表示したい場合や、WooCommerce のカートページのように動的に変化するページはキャッシュ対象から除外する必要があります。

URL 除外

キャッシュから除外したい URL または URL パターンを1行に1つずつ入力します。部分一致で判定されます。

入力例:

/myaccount/
/cart/
/checkout/
/members/
/dashboard/
ヒント: 正規表現は使用できません。除外したいページのパスを直接入力してください。/wp-admin//wp-login.php は自動的に除外されます。

指定した Cookie が存在するリクエストをキャッシュから除外します。ユーザーログインや会員ステータスを示す Cookie がある場合に有効です。

入力例:

wordpress_logged_in
wp-postpass_
woocommerce_cart_hash

Cookie 名を部分一致で判定します。wordpress_logged_in と入力すると、wordpress_logged_in_abc123 のような Cookie も除外対象になります。

ユーザーエージェント除外

指定したユーザーエージェント文字列を含むリクエストをキャッシュから除外します。特定のボットや古いブラウザへの対応に使用します。

リファラー除外

特定のリファラー URL からのアクセスをキャッシュから除外します。

ログインユーザーの扱い

WordPress にログイン中のユーザーへの対応を設定します。

設定説明
ログインユーザーにはキャッシュを提供しない デフォルトログイン中のユーザーには常に WordPress が動的にページを生成します。管理者・編集者など、個人化されたコンテンツが必要なユーザーに最適です。
ログインユーザーにもキャッシュを提供ログイン状態を問わずキャッシュを提供します。ログインユーザー向けの動的コンテンツ(ようこそメッセージ、メンバー限定表示など)がない場合に選択します。

WooCommerce 自動除外

WooCommerce がインストールされている場合、以下のページは自動的にキャッシュ対象から除外されます。設定不要です。

  • カートページ/cart/)— 商品追加・削除などリアルタイムで変化するページ
  • チェックアウトページ/checkout/)— 支払い処理ページ
  • マイアカウントページ/my-account/)— ユーザー固有の情報ページ
  • WooCommerce セッション Cookie 存在時woocommerce_cart_hash など)— カートに商品がある状態

投稿別メタボックス

個別の投稿・固定ページの編集画面に「Prime Cache」メタボックスが表示されます。そのページだけキャッシュを無効にしたい場合に使用します。

使用手順:

  1. 除外したい投稿または固定ページの編集画面を開きます。
  2. 右側のサイドバーにある「Prime Cache」ブロックを見つけます。
  3. 「このページのキャッシュを無効にする」チェックボックスをオンにします。
  4. 更新をクリックして保存します。

ファイル最適化

HTML・CSS・JavaScript ファイルを最適化してページサイズと HTTP リクエスト数を削減します。Prime Cache > ファイル最適化 タブで設定します。

概要

ファイル最適化は WordPress が出力する HTML と読み込む CSS・JS ファイルをその場で処理します。キャッシュと組み合わせることで最適化済みのファイルがキャッシュされ、毎回の処理コストがなくなります。

注意: ファイル最適化は一部のテーマ・プラグインと競合する場合があります。設定変更後は必ずサイトの表示と動作を確認してください。問題が発生した場合は、設定を一つずつ有効にして原因を特定してください。

HTML 縮小化

HTML の出力から不要なコメント・改行・余分な空白を取り除き、ファイルサイズを削減します。

モード説明
正規表現 デフォルト高速で軽量な正規表現ベースの縮小化です。ほとんどのサイトに適しています。
DOM パーサーHTML を DOM として解析してより徹底的に縮小化します。処理は重いですが、より確実です。
ヒント: まず「正規表現」モードで試してください。問題が発生した場合は「DOM パーサー」を試すか、HTML 縮小化を無効にしてください。

CSS 縮小化

スタイルシートからコメント・改行・余分な空白を除去してファイルサイズを削減します。縮小化されたファイルはキャッシュされるため、初回以降の処理コストはありません。

デフォルト: 無効

Free 版と Pro 版の違い: CSS の「結合」(複数ファイルを1つにまとめる)は Pro 版の機能です。Free 版では縮小化のみ利用できます。

JS 縮小化

JavaScript ファイルからコメント・改行・余分な空白を除去してファイルサイズを削減します。

デフォルト: 無効

注意: 一部の古い JavaScript ファイルは縮小化によって動作しなくなる場合があります。問題が発生した場合は JS 縮小化を無効にしてください。JS の「結合」「遅延実行(Defer/Delay)」は Pro 版の機能です。

クエリ文字列の削除

CSS・JS ファイルの URL に付く ?ver=x.x.x などのバージョンパラメータを除去します。一部のプロキシサーバーやブラウザはクエリ文字列付きの静的ファイルをキャッシュしないため、これを除去することでブラウザキャッシュの効果が高まります。

デフォルト: 無効

小さな CSS のインライン化

指定したファイルサイズ以下の小さな CSS ファイルを、<link> タグの外部読み込みではなく <style> タグとして HTML に直接埋め込みます。HTTP リクエスト数を削減してレンダリングブロックを軽減します。

デフォルト: 無効

しきい値: インライン化するファイルサイズの上限(例: 2 KB)。これより小さい CSS ファイルがインライン化の対象になります。

非同期 CSS 読み込み

最初の CSS 以外のスタイルシートを非同期(media="print" onload="this.media='all'" パターン)で読み込みます。レンダリングをブロックする CSS を減らして First Contentful Paint を改善します。

デフォルト: 無効

注意: 最初の CSS(通常はメインのテーマスタイルシート)は通常通り同期的に読み込まれます。2番目以降の CSS が非同期化の対象になります。サイトの表示崩れが発生した場合は無効にしてください。

WordPress 絵文字の無効化

WordPress が自動的に読み込む絵文字用の CSS・JavaScript・DNS プリフェッチを除去します。現代のブラウザは OS 標準の絵文字を表示できるため、これらは不要なケースがほとんどです。

デフォルト: 無効

有効化すると以下が削除されます:

  • 絵文字用 JavaScript(wp-emoji-release.min.js
  • 絵文字用 CSS
  • 絵文字サービスへの DNS プリフェッチ

メディア

画像・動画・iframe の読み込みを最適化して Core Web Vitals を改善します。Prime Cache > メディア タブで設定します。

概要

メディア最適化は画像の遅延読み込み・CLS(レイアウトシフト)の防止・WebP への変換など、ユーザー体験に直結する改善を行います。Free 版では遅延読み込み・画像サイズ属性の補完・WebP 変換(1.10.0 で Free に降ろしました)・メディアライブラリの一括最適化・3 通りの配信方式(.htaccess リライト・<picture> タグ・URL 書き換え)が利用できます。AVIF 変換・EXIF 削除・アップロード時リサイズ・YouTube サムネイル置換は別売 add-on の機能です。

遅延読み込み(Lazy Load)

ページ内の画像・iframe・動画を、ユーザーが画面内にスクロールしてきたときに読み込む「遅延読み込み」を適用します。HTML 属性 loading="lazy" を使用したネイティブ遅延読み込みを採用しており、外部 JavaScript ライブラリは不要です。

デフォルト: 無効

遅延読み込みの対象:

対象説明
画像<img> タグに loading="lazy" を追加します。
iframeYouTube・Google マップなどの <iframe> 要素に loading="lazy" を追加します。
動画<video> 要素に遅延読み込みを適用します。

先頭画像のスキップ(LCP 最適化)

ページ上部(ファーストビュー)に表示される画像は遅延読み込みの対象から除外し、代わりに fetchpriority="high" を設定して優先読み込みします。これにより LCP(Largest Contentful Paint)スコアを改善できます。

スキップする画像数: 3(デフォルト)— 最初の 3 枚の画像を遅延読み込みから除外し、先頭の 1 枚に fetchpriority="high" を設定します。

ヒント: ファーストビューに大きな画像が多い場合はこの値を増やしてください。ブログ記事一覧など、サムネイルが多いページでは「スキップする画像数」を 1 に減らすと遅延読み込みの効果が高まります。

画像サイズ属性の補完(CLS 防止)

widthheight 属性が設定されていない <img> タグに自動的にサイズ属性を追加します。ブラウザが画像のサイズを事前に把握できるため、画像の読み込み後にレイアウトがずれる CLS(Cumulative Layout Shift)を防止し、Core Web Vitals スコアが改善します。

デフォルト: 無効

WordPress 標準遅延読み込みの無効化

WordPress 5.5 以降に搭載された標準の遅延読み込み機能を無効にします。Prime Cache の遅延読み込みとの重複適用を避けたい場合に有効にしてください。

デフォルト: 無効

WebP 変換(Free)

1.10.0 から WebP 変換は Free 版の機能です。アップロード時に JPG・PNG を WebP に自動変換し、メディアライブラリの一括最適化で既存画像もまとめて変換できます。配信方式は .htaccess リライト<picture> タグURL 書き換えの 3 通りから選択でき、サーバー環境と既存テーマの構成に合わせて切り替えられます。サーバー側で WebP がサポートされているかはメディアタブで自動検出して表示します。

メディアライブラリの一覧には画像ごとの圧縮率列を追加するため、変換結果を 1 つ 1 つ確認できます。「PNG ファイルを除外」を有効にすると、透過情報を持つ PNG を WebP 変換の対象外にできます。

デフォルト: 無効(メディアタブから有効化)

別売 add-on のメディア機能 PRO

以下のメディア最適化は別売 add-on の機能です。設定 UI 自体は Free 本体には含まれず、add-on を有効化すると関連設定が現れます。

  • AVIF 変換: WebP よりさらに高圧縮の AVIF 形式への変換。Free 側の WebP と組み合わせ、ブラウザ対応に応じて AVIF / WebP / 元画像が自動で選ばれます。
  • EXIF データ削除: 位置情報や撮影情報を削除してプライバシー保護とファイルサイズ削減を行います。
  • アップロード時リサイズ: 想定より大きい画像を自動でリサイズします。
  • YouTube サムネイル置換: YouTube の iframe 埋め込みを軽量なサムネイル画像に置き換えて初期読み込みを大幅に削減します。

add-on の機能一覧は管理画面の Prime Cache > Pro Features ページ(1.10.14 で新設)でも確認できます。Pro 版マニュアルは こちらをご覧ください。

プリロード

キャッシュの事前生成とリソースの先読みを設定します。Prime Cache > プリロード タブで設定します。

概要

プリロードはユーザーがページを訪問する前にキャッシュを準備しておく機能です。初回訪問者もキャッシュから高速にページを受け取れます。

キャッシュプリロード

バックグラウンドで重要なページのキャッシュを事前に生成します。Free 版では以下のページがプリロード対象です。

  • ホームページ: サイトのトップページ
  • 公開済みの投稿・固定ページ: 公開ステータスのすべてのコンテンツ

プリロードのタイミング:

タイミング説明
プラグイン有効化時プラグインを有効化すると自動的にプリロードが開始します。
設定保存時設定を保存するたびにプリロードがトリガーされます。
手動実行管理バーの「Prime Cache > キャッシュをプリロード」から実行できます。
Free 版と Pro 版の違い: Free 版のプリロードはホームページと公開済み投稿を対象とします。Pro 版ではサイトマップ(XML Sitemap)からの URL 検出、Speculation Rules API によるクロムのプリレンダリング、LCP 最適化、フォントプリロードなどの高度なプリロード機能が利用できます。

Pro 版のプリロード機能 PRO

以下の高度なプリロード機能は Pro 版でのみ利用できます。

  • サイトマッププリロード: XML サイトマップから URL を自動検出して全ページをプリロードします。
  • リンクプリフェッチ: ホバーやビューポートへの露出を検出してリンク先をバックグラウンドで先読みします。
  • Speculation Rules API: Chrome 109+ の API を使用してページを事前レンダリングし、ナビゲーションをほぼ瞬時にします。
  • フォントプリロード: @font-face フォントを自動検出してプリロードします。
  • LCP 最適化: ヒーロー画像に fetchpriority="high"<link rel="preload"> を設定します。
  • DNS プリフェッチ / プリコネクト: 外部ドメインへの DNS 解決と TCP 接続を事前に確立します。
  • 手動リソースプリロード: 特定の URL を手動でプリロードリストに追加します。

パフォーマンス調整

WordPress のデフォルト動作を調整してページを軽量化します。Prime Cache > パフォーマンス調整 タブで設定します。

概要

WordPress はデフォルトで多くのスクリプトやメタタグを出力します。実際のサイトで不要なものを無効にすることでページを軽量化し、読み込み速度を改善できます。各設定は独立していますので、必要なものだけ有効にしてください。

スクリプト・スタイル系

設定効果説明
jQuery Migrate を無効化約 10 KB 削減旧バージョンの jQuery との互換性スクリプトを除去します。モダンなテーマでは不要です。無効化前にコンソールエラーがないか確認してください。
WP Embed を無効化約 6 KB 削減WordPress の oEmbed スクリプトを除去します。外部サイトへの WordPress 投稿の埋め込み機能が不要な場合に有効化します。
Dashicons を無効化約 46 KB 削減非ログインユーザーへのアイコンフォントの読み込みを除去します。フロントエンドで Dashicons を使用していないテーマなら安全に無効化できます。
Gutenberg ブロック CSS を無効化ブロックスタイル削減クラシックエディターを使用しているサイトやブロックスタイルが不要なテーマで有効です。
Global Styles SVG を削除インラインマークアップ削減WordPress 6.1 以降で追加されたインライン SVG・CSS を除去します。

WordPress 機能系

設定説明
WordPress バージョンを削除HTML ヘッドの <meta name="generator"> タグと RSS フィードのバージョン情報を削除します。セキュリティリスクの軽減に役立ちます。
XML-RPC を無効化レガシー API エンドポイントと X-Pingback ヘッダーをブロックします。Jetpack や一部のモバイルアプリは XML-RPC を使用するため、必要な場合は有効にしないでください。
自己ピンバックを無効化自分のサイトの記事が他の記事をリンクした際に発生する内部ピンバックリクエストを防止します。
投稿リビジョンを制限保存するリビジョンの最大数を設定します。データベースの肥大化を防ぎます(例: 3 〜 5 件)。
RSS フィードを無効化RSS フィードをホームページにリダイレクトします。フィードが不要なサイトに適します。
oEmbed を無効化oEmbed の検出リンクと REST ルートを除去します。
Google Fonts を無効化外部の Google Fonts リクエストを除去します。システムフォントを使用しているテーマに適します。Pro 版では結合・ローカルホスト・display=swap 設定も利用できます。
WordPress サイトマップを無効化WordPress 5.5 以降の組み込み XML サイトマップを無効にします。Yoast SEO など別のサイトマッププラグインを使用している場合に有効です。
ショートリンクを削除wp_head の短縮リンク出力を除去します。
RSD・WLW マニフェストを削除レガシーな XML-RPC ディスカバリリンクを除去します。
REST API リンクを削除フロントエンドの HTML ヘッドから REST API ディスカバリリンクを除去します。
空の Favicon を追加Favicon が設定されていないサイトで発生する 404 エラーを防止します。

WooCommerce 系

設定説明
WooCommerce スクリプト最適化WooCommerce 関連のスクリプト・スタイルを WooCommerce 以外のページでは読み込まないようにします。非 EC ページでの余分なリソース読み込みを削減します。
WooCommerce カートフラグメントを無効化カート内容をリアルタイム更新する AJAX リクエスト(wc-cart-fragments)を無効にします。カウンター表示が不要な場合は無効化することでページ読み込みが高速になります。
Pro 版の追加機能: Heartbeat API 制御(管理画面・エディター・フロントエンドごとに無効化・頻度削減)は Pro 版の機能です。

自動パージ

WordPress のイベントに連動してキャッシュを自動的に削除します。手動でのキャッシュクリアが不要になり、常に最新のコンテンツがユーザーに届きます。

概要

Prime Cache は WordPress の各種フックに対応した自動パージを備えています。投稿を公開・更新したり、テーマを切り替えたりすると、関連するキャッシュが自動的に削除されます。設定は不要で、有効化するだけで機能します。

自動パージのトリガー一覧

カテゴリートリガー
投稿・固定ページ公開、更新、ゴミ箱へ移動、削除
コメント投稿、承認、編集、ゴミ箱へ移動、削除
タームタクソノミー作成、編集、削除
テーマテーマの切り替え
パーマリンクパーマリンク構造の変更
プラグイン有効化、無効化
カスタマイザーカスタマイザーの保存
ウィジェットウィジェットの更新
ナビゲーションナビゲーションメニューの更新
WordPressWordPress コアの更新
ユーザーユーザープロフィールの更新
ヒント: 自動パージは関連するページのキャッシュのみを削除します(スマートパージ)。サイト全体のキャッシュを強制的にクリアしたい場合は、管理バーの「すべてのキャッシュをパージ」を使用してください。

ツール

設定のバックアップ・復元・デバッグ・システム診断を行います。Prime Cache > ツール タブで設定します。

概要

ツールタブでは設定のインポート・エクスポート、初期化、システム情報の確認、競合プラグインの検出、デバッグログの管理を行えます。

設定のインポート / エクスポート

現在のすべての設定を JSON ファイルとして書き出し・読み込みできます。別のサイトへの移行や、設定変更前のバックアップに使用します。

エクスポート手順:

  1. Prime Cache > ツール タブを開きます。
  2. 設定をエクスポート ボタンをクリックします。
  3. JSON ファイルが自動的にダウンロードされます(例: prime-cache-settings-2026-01-01.json)。

インポート手順:

  1. ファイルを選択 でエクスポート済みの JSON ファイルを選択します。
  2. 設定をインポート ボタンをクリックします。
  3. インポート完了後、ページをリロードして設定を確認します。
注意: インポートは現在の設定をすべて上書きします。重要な設定を変更する前に必ずエクスポートしてバックアップを取ってください。

活用シナリオ:

  • サイト移行: ステージング環境から本番環境へ設定を移行する場合
  • バックアップ: 設定変更前に現在の状態を保存しておく場合
  • 複数サイト: 同じ設定を複数のサイトに適用する場合

設定リセット

すべての設定をインストール直後の初期値に戻します。トラブル発生時やゼロから設定し直したい場合に使用します。

リセットされるもの:

  • すべてのプラグイン設定
  • キャッシュ除外リスト
  • ファイル最適化の設定
  • メディア設定
  • パフォーマンス調整の設定

リセットされないもの:

  • キャッシュファイル(別途「すべてのキャッシュをパージ」で削除)
  • advanced-cache.php(プラグインを無効化・削除すると削除されます)
警告: リセットは取り消しできません。リセット前に設定をエクスポートしてバックアップを作成してください。

システム情報

サーバーと WordPress の詳細な環境情報を表示します。サポートへの問い合わせや問題のトラブルシューティングに役立ちます。

表示される情報:

カテゴリー表示項目
WordPressバージョン、言語、サイト URL、ホームページ URL、マルチサイトの有無
PHPバージョン、メモリ上限、最大実行時間、拡張モジュール(GD、Imagick、APCu など)
サーバーOS、ウェブサーバーの種類(Apache / Nginx)
Prime Cacheドロップイン読み込み状態、WP_CACHE 定数の状態、キャッシュディレクトリのパス・容量
データベースMySQL バージョン、接続状態

デバッグログ

キャッシュの作成・削除・スキップなどの操作をファイルに記録します。問題発生時の原因調査に使用します。

ログは wp-content/cache/prime-cache/debug.log に保存されます。

注意: デバッグログは本番環境では常に無効にしてください。ログファイルが大きくなり、サーバーのディスク容量を消費します。問題解決後は速やかに無効化してください。

互換性チェック

インストール済みのプラグインのうち、Prime Cache と競合する可能性がある 14 種類のキャッシュプラグインを自動検出して警告します。

検出対象のプラグイン(例):

  • W3 Total Cache
  • WP Super Cache
  • WP Fastest Cache
  • LiteSpeed Cache
  • SiteGround Optimizer
  • Autoptimize
  • Hummingbird
  • Swift Performance
  • その他主要キャッシュプラグイン
重要: 競合が検出された場合は、そのプラグインを無効化してから Prime Cache を使用してください。複数のキャッシュプラグインを同時に実行すると、予期しない動作やサイトの表示崩れが発生します。

WP-CLI サポート

コマンドラインから Prime Cache を操作できます。デプロイスクリプトや cron ジョブとの統合に便利です。

利用可能なコマンド:

コマンド説明
wp prime-cache flushすべてのキャッシュを削除します。
wp prime-cache preloadキャッシュのプリロードを実行します。
wp prime-cache statusキャッシュの状態・ヒット率・ストレージ使用量を表示します。
wp prime-cache db-cleanupデータベースのクリーンアップを実行します(Pro 版のデータベース最適化機能と連携)。

使用例:

# すべてのキャッシュを削除する
wp prime-cache flush

# プリロードを実行する
wp prime-cache preload

# キャッシュのステータスを確認する
wp prime-cache status

デプロイスクリプトでの活用例:

#!/bin/bash
# WordPress の更新とキャッシュのクリア
wp plugin update --all
wp theme update --all
wp prime-cache flush
wp prime-cache preload
echo "デプロイ完了: キャッシュをパージしてプリロードしました。"

Pro 版の機能

Prime Cache Pro 版では、Free 版の機能に加えて以下の高度な機能が利用できます。

ファイル最適化 Pro 機能 PRO

  • CSS 結合: 複数の CSS ファイルを1つにまとめて HTTP リクエストを削減します。
  • JS 結合: 複数の JS ファイルを1つにまとめます。
  • JS 遅延実行(Defer): defer 属性を追加してレンダリングブロック JS を排除します。
  • JS 遅延実行(Delay): ユーザーの操作(スクロール・クリック・タッチ)があるまで JS の実行を遅らせます。
  • Critical CSS: ファーストビューに必要な CSS のみをインライン化して自動生成します。
  • 未使用 CSS の削除: 各ページで実際に使用されない CSS ルールを解析して除去します。
  • Local Google Analytics: Google Analytics の JS を自分のサーバーからホストします。
  • Google Fonts 最適化: 結合・セルフホスト・display=swap 設定。

メディア add-on 機能 PRO

  • AVIF 変換: WebP よりさらに圧縮率が高い AVIF への変換。Free 側の WebP 変換とブラウザ対応に応じて自動切り替え。
  • 画像圧縮品質設定(AVIF): ロスレス・ロッシー・カスタム品質。
  • YouTube サムネイル置換: iframe を軽量サムネイルに置き換えます。
  • EXIF データ削除・アップロード時リサイズ: プライバシー保護と転送量削減。

キャッシュ系 add-on 機能 PRO

  • オブジェクトキャッシュ: APCu・Redis・Memcached によるデータベースクエリの高速化。
  • CDN URL 書き換え: 静的ファイルを CDN から配信します。
  • Cloudflare 連携: ゾーンパージと URL 別パージ。
  • Sucuri 連携: Sucuri ファイアウォール側のキャッシュも同期パージ。
  • Varnish 連携: HTTP PURGE リクエストによるキャッシュ同期。

データベース最適化 PRO

  • リビジョン・自動下書き・ゴミ箱・スパムコメント・期限切れトランジェントの一括削除
  • OPTIMIZE TABLE によるテーブル最適化
  • 定期的な自動クリーンアップ(日次・週次・月次)

セキュリティヘッダー PRO

  • HSTS・X-Content-Type-Options・X-Frame-Options・X-XSS-Protection
  • Referrer-Policy・Permissions-Policy

add-on のすべての機能は、管理画面の Prime Cache > Pro Features ページ(1.10.14 で新設された専用情報ページ)にも一覧されています。詳細は Prime Cache 公式ページをご覧ください。

よくある質問

動作環境

Q: 最低限必要なサーバー環境は?

WordPress 5.8 以上、PHP 7.4 以上が必要です(WordPress 7.0 まで動作確認済み)。WebP 変換(Free・1.10.0 から)と AVIF 変換(Pro add-on)を使用する場合は GD または Imagick の PHP 拡張が必要です。オブジェクトキャッシュを使用する場合は APCu・Redis・Memcached のいずれかの拡張が必要です(add-on 機能)。

他プラグインとの競合

Q: 他のキャッシュプラグインと一緒に使えますか?

使用できません。複数のキャッシュプラグインを同時に実行すると競合が発生します。Prime Cache は 14 種類の既知のキャッシュプラグインを自動検出して警告します。Prime Cache を使用する前に他のキャッシュプラグインを無効化してください。

Nginx 対応

Q: Nginx でも使えますか?

はい。ページキャッシュ・ファイル最適化・メディア最適化など PHP ベースの機能はすべてのウェブサーバーで動作します。.htaccess 最適化は Apache 専用ですが、Nginx では無効にしておけば他の機能はすべて使用できます。

WooCommerce 対応

Q: WooCommerce と一緒に使えますか?

はい。WooCommerce のカート・チェックアウト・マイアカウントページは自動的にキャッシュから除外されます。さらに、WooCommerce 以外のページでの WooCommerce スクリプトの読み込みを抑制する最適化機能も搭載しています。

キャッシュのクリア方法

Q: キャッシュをクリアするにはどうすればいいですか?

複数の方法があります:

  • 管理バー: 画面上部の「Prime Cache」メニューから 10 以上のパージアクションを実行できます。
  • ダッシュボード: Prime Cache のダッシュボードからクイックアクションを実行できます。
  • WP-CLI: wp prime-cache flush コマンドを実行します。
  • 自動パージ: 投稿の公開・更新などのイベントで自動的にキャッシュが削除されます。

特定ページの除外

Q: 特定のページだけキャッシュを無効にできますか?

はい。投稿・固定ページの編集画面に表示される「Prime Cache」メタボックスの「このページのキャッシュを無効にする」チェックボックスをオンにしてください。設定 > 除外設定の URL 除外リストに追加する方法もあります。

マルチサイト

Q: WordPress マルチサイトに対応していますか?

ページキャッシュはマルチサイトには対応していません。ファイル最適化・遅延読み込み・CDN 連携・画像最適化など、他の機能はマルチサイトでも正常に動作します。

.htaccess 高速パスの条件

Q: .htaccess の高速パス(PHP レス配信)が機能する条件は?

以下のすべての条件を満たしたリクエストのみ PHP を起動せずにキャッシュを配信します。条件を満たさないリクエストは PHP ドロップインが処理しますが、それでも非常に高速です。

  • GET リクエストであること
  • クエリ文字列がないこと
  • Vary Cookie が設定されていないこと
  • URL パスが ASCII 文字のみであること
  • ログインユーザーでないこと(wordpress_logged_in_* Cookie がないこと)
ヒント: すべての最適化を一度に有効にせず、ページキャッシュ → ファイル最適化 → メディア最適化の順で一つずつ設定して効果を確認することをおすすめします。問題が発生した場合は最後に有効にした設定が原因の可能性があります。
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