WordPressの管理画面にある「更新情報サービス」(設定 → 投稿設定)には、初期状態で https://rpc.pingomatic.com/ が設定されています。「よく分からないけど、とりあえずそのまま」という方も多いのではないでしょうか。
実はこの機能、「何となく残しておく」ぶんには問題ありません。ただし、「SEOのために頑張る」対象としては、今はコスパが悪いというのが実情です。
この記事では、更新情報サービス(PING送信)が何をしているのか、いまでも役に立つケース・不要なケース、そしてPINGを増やすより効果的な現代の代替策まで、実務で迷わないレベルまで解説します。
- まず結論(忙しい人向け)
- 更新情報サービス(PING送信)とは?
- 昔は重要だった理由
- 2026年のリアル:PINGは主役ではない
- PINGを残すメリット / 不要なケース
- やりがちな失敗:大量PINGリスト追加の落とし穴
- 本番サイトのおすすめ設定
- 代替案:PINGより効く”現代の更新検知”施策
- XML Sitemap Generator for Google利用時の注意点
- 迷ったらこれ:判断フローチャート
- よくある質問(FAQ)
- Q1. 更新情報サービスは「有効」ですか?どう確認しますか?
- Q2. rpc.pingomatic.com は入れておいたほうがいい?
- Q3. 大量PINGリストを入れるとSEOが強くなりますか?
- Q4. PINGを無効化したら検索順位が落ちますか?
- Q5. 公開したのにすぐ検索に出ません。PINGが足りない?
- Q6. Search Consoleにサイトマップを送ると、必ずインデックスされますか?
- Q7. robots.txt に Sitemap 行は必要?
- Q8. wp-sitemap.xml(標準)とプラグインのサイトマップ、どっちがいい?
- Q9. 「XML Sitemap Generator for Google」を使うメリットは?
- Q10. IndexNowは入れたほうがいい?
- Q11. PINGを残しているとセキュリティ的に不利?
- Q12. 何から手を付ければいいですか?
- まとめ
- 参考リンク(公式・一次情報)
まず結論(忙しい人向け)
- 本番サイトなら、更新情報サービスはPing-O-Matic 1行だけで十分です。
- 「大量のPING送信先リスト」を追加するのは基本おすすめしません。効果が薄い割に、タイムアウト・無効URL・公開時の遅延など”事故”が増えやすいためです。
- 本気で「発見されやすさ」や「反映の安定」を上げたいなら、優先順位はサイトマップ → Search Console / Bing → IndexNow(必要なら)です。
更新情報サービス(PING送信)とは?
WordPressの「更新情報サービス」は、投稿を公開(または更新)したタイミングで、指定した宛先に対して「更新したよ」と通知を送る仕組みです。一般に「PING送信」と呼ばれます。
ざっくり言うと、WordPressが外部へ投げる”合図”です。受け取った側(更新情報サービス)は、その合図をきっかけにサイトを巡回し、更新情報を拾ったり、インデックスを更新したりします。
よくある誤解:「Pingback/Trackback」とは別物
「PING」という単語が入っているため混同されやすいですが、これらは別の機能です。
- 更新情報サービス:サイトが更新されたことを”外部サービス”に通知する
- Pingback/Trackback:ブログ同士でリンクしたことを相互に通知する
この記事で解説するのは前者(更新情報サービス)についてです。
昔は重要だった理由
更新情報サービスが重視されていた時代は、いまよりもブログ検索サービス、更新を集約して表示するディレクトリ、RSS購読・更新通知サービスが盛んでした。これらのサービスはPINGをトリガーに巡回・反映する構造だったのです。
つまり当時は、「クローラーがそのうち来るだろう」と待つよりも、「更新した瞬間に知らせる」ほうが合理的だったわけです。
2026年のリアル:PINGは主役ではない
結論から言うと、2026年現在、PINGは「残しておいて害が少ない保険」にはなり得ますが、「PINGを頑張ってSEOを伸ばす主役」ではありません。
なぜなら、検索エンジン側は内部リンク・サイトマップ・過去の巡回履歴・クロール優先度の判断など、複数の要素で発見・巡回を最適化しているからです。PINGだけで状況が劇的に変わる場面は多くありません。
PINGを残すメリット / 不要なケース
PINGを残すメリット(いまでもゼロではない)
次のような目的があるなら、更新情報サービスは”残す意味”があります。
- 更新情報を拾うタイプのサービス(フィード系、更新まとめ系)へ届けたい
- 「更新の合図を出しておけば、どこかが拾うかも」という軽い保険を持ちたい
rpc.pingomatic.com1行程度で、負荷・リスクを増やさず運用したい
不要・無効化していいケース
次の条件に当てはまるなら、無理に有効にしておく必要は薄いです。
- ステージング・ローカル環境(本番ではない)
- 会員制・社内サイトなど、更新を広く通知する意味が薄い
- 外部への通信を極力減らしたい(公開時の処理を軽くしたい)
- セキュリティ方針として「不要な外部通知を減らす」方針がある
本番サイトで「公開時に重くなる」トラブルがある場合も、まず疑うポイントの1つになります。
やりがちな失敗:大量PINGリスト追加の落とし穴
ネットには「おすすめPING 50個」のようなリストも見かけますが、今それをやると、だいたい次のどれかが起きます。
廃止した送信先が混ざりやすい
“昔の鉄板”だった送信先が、今は終了していることは珍しくありません。無効URLに投げ続けると、成功しないだけでなく、環境によっては公開処理が遅くなったり、ログが汚れたりします。
公開時に外部通信が増えて遅くなる
WordPressは投稿公開時に画像生成・DB更新・キャッシュ更新などさまざまな処理を行います。そこに外部通信を大量に足すと、サーバーや回線次第で”詰まる”ことがあります。
効果が体感できない
最大の問題がこれです。手間・リスクが増える割に、成果が分かりにくい。それなら、後述するサイトマップ運用やSearch Consoleに工数を使ったほうが成果が出やすいです。
本番サイトのおすすめ設定
本番サイトで「更新情報サービス」を使うなら、現実的な最適解はこれです。
推奨:Ping-O-Matic 1行だけ
投稿設定の「更新情報サービス」に、これだけ入れておけばOKです。
https://rpc.pingomatic.com/
ポイント
- “最低限の通知”はしつつ、余計な外部通信を増やさない
- トラブルの芽(無効URLや大量送信)を増やさない
無効化するなら「空欄にして保存」
本番でも「不要」と判断したら、空欄にして保存で停止できます。ステージング/ローカルは基本こちらが推奨です。
代替案:PINGより効く”現代の更新検知”施策
ここが本題です。「必要性が薄いなら、代わりに何をやればいい?」の答えは、ほぼ次の3つに集約されます。
XMLサイトマップを整える(最優先)
サイトマップは検索エンジンに「このサイトにはこういうURLがある」と伝える最重要ルートです。
- サイトマップが存在するか
- 更新されるか
- 不要URL(重複・薄いページ)が混ざっていないか
ここを整えるだけで”発見されやすさ”は安定します。
やること
- サイトマップURLを確認(例:
/sitemap.xmlや/sitemap_index.xmlなど) - Search Console / Bingに送信
- robots.txt に Sitemap 行を追加(任意だが効果的)
robots.txt の記述例:
Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
Google Search Console を運用する
Search Console は「送ったら終わり」ではなく、運用面が強いです。
- インデックス状況が分かる
- エラーや問題が把握できる
- URL検査で”反映の様子”が見える
PINGが”合図”だとしたら、Search Consoleは”整備工場”です。
Bing / IndexNow(更新頻度が高いサイトに効く)
特に更新が多いサイト(ニュース、求人、在庫、頻繁に変わる一覧)なら、IndexNowを検討する価値があります。IndexNowは「このURLが更新された」と通知できる仕組みで、Bingなどが対応しています。
向いているサイト
- 更新が多い
- “新着がすぐ出てほしい”価値が高い
- URLの追加・削除が頻繁
XML Sitemap Generator for Google利用時の注意点
XML Sitemap Generator for Googleを使っている場合、まず確認したいのは次の2点です。
サイトマップURLがちゃんと開けるか
多くの環境では https://あなたのドメイン/sitemap.xml が基本ですが、設定や他プラグイン次第で変わります。ブラウザで開いて、XMLが表示されるならOKです。
WordPress標準サイトマップと二重になっていないか
WordPressは標準で wp-sitemap.xml を出力できるため、プラグインと二重になることがあります。
- 二重でも致命的ではありませんが、運用はややこしくなりがち
- Search Consoleに送るサイトマップは1系統に揃えると管理が楽
おすすめ
- プラグインのサイトマップを使うなら、それを主にする
- 標準サイトマップで十分ならプラグインを整理する
迷ったらこれ:判断フローチャート
ステップ1:あなたは本番サイト?
- YES → ステップ2へ
- NO(ローカル/検証) → 更新情報サービスは無効化が基本(空欄保存)
ステップ2:公開時に遅い・タイムアウト気味?
- YES → 更新情報サービスの送信先を増やしているならまず削る(1行へ)
- NO → ステップ3へ
ステップ3:SEOの成果を上げたい?
- YES → サイトマップ + Search Console + Bing(必要ならIndexNow)に注力
- NO → Ping-O-Matic 1行のまま放置でもOK(害は小さい)
よくある質問(FAQ)
Q1. 更新情報サービスは「有効」ですか?どう確認しますか?
投稿設定 → 更新情報サービスの欄にURLが入っていれば有効です。空欄なら実質無効です。
Q2. rpc.pingomatic.com は入れておいたほうがいい?
本番サイトで「特に困っていない」なら、1行だけ残すのが現実的におすすめです。大量に増やさない限り、リスクや負担は比較的小さめです。
Q3. 大量PINGリストを入れるとSEOが強くなりますか?
今は基本的に「体感できるほどの差」が出にくいです。それよりサイトマップ運用やSearch Consoleのほうが成果につながりやすいです。
Q4. PINGを無効化したら検索順位が落ちますか?
通常は落ちません。順位に影響する要因は多数あり、PING単体で順位が上下するケースは限定的です。不安なら「一旦無効化→1〜2週間様子見→戻す」でも問題ありません。
Q5. 公開したのにすぐ検索に出ません。PINGが足りない?
PINGより、まずSearch Console のインデックス状況とサイトマップ送信を確認してください。「URL検査」で状況を見るのが最短です。
Q6. Search Consoleにサイトマップを送ると、必ずインデックスされますか?
必ずではありません。サイトマップは”提案”に近く、最終判断は検索エンジン側です。ただし、問題発見と運用管理ができる点が大きいので、送る価値は高いです。
Q7. robots.txt に Sitemap 行は必要?
必須ではないですが、入れておくと発見導線としてプラスに働きやすいです。手間が少ないので、できるなら推奨です。
Q8. wp-sitemap.xml(標準)とプラグインのサイトマップ、どっちがいい?
サイト設計次第です。「細かい制御が欲しい」「カスタム投稿タイプや除外を管理したい」ならプラグインが便利なこともあります。管理をシンプルにしたいなら標準でも十分なケースがあります。
Q9. 「XML Sitemap Generator for Google」を使うメリットは?
標準よりも細かい出力制御ができるケースがあります(環境次第)。ただし、サイトマップが二重にならないよう、運用は整理するのがおすすめです。
Q10. IndexNowは入れたほうがいい?
更新頻度が高いサイトには向きます。逆に、更新が少ない企業サイトや固定ページ中心サイトでは”必須”ではありません。
Q11. PINGを残しているとセキュリティ的に不利?
「PINGを残す=危険」と断定はできません。ただ、外部通知が増えるほど接点は増えます。セキュリティ方針として「不要な外部通信は減らす」なら無効化も合理的です。
Q12. 何から手を付ければいいですか?
- サイトマップURLを確認
- Search Console / Bing に送信
- robots.txt に Sitemap 行(任意)
- 更新頻度が高いなら IndexNow 検討
- 更新情報サービスは Ping-O-Matic 1行(困ってなければ放置でOK)
まとめ
WordPressの更新情報サービス(PING送信)は、いまでも”ゼロ価値”ではありません。ただし、昔のように「PINGこそ正義」という時代ではなくなりました。
本番サイトの運用としては、次の優先順位で動くのがいちばん安全で成果が出やすいです。
- 更新情報サービスはPing-O-Matic 1行で十分(過剰に増やさない)
- 本当に効くのはサイトマップ運用とSearch Console / Bing の管理
- 更新頻度が高いサイトだけ、必要に応じてIndexNowも検討
参考リンク(公式・一次情報)
WordPress(日本語)設定:更新情報サービス
https://wordpress.org/documentation/article/settings-writing-screen/#update-services
WordPress Developer Resources: Update Services
https://developer.wordpress.org/advanced-administration/wordpress/update-services/
Google Search Central(サイトマップ)
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/sitemaps/overview
Google Search Central(robots.txt でのサイトマップ指定など)
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/robots/robots_txt
Bing / IndexNow
https://www.indexnow.org/
https://www.bing.com/webmasters/help/indexnow-62f6c0c0


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