Codex CLI 逆引き辞典|「やりたいこと」から引けるコマンド&運用パターン集

Codex CLI 設定&活用大全 ~ 逆引き辞書+MCP設定ガイド 〜 未分類
この記事は約9分で読めます。
  1. はじめに:Codex CLIは「ターミナルで動くAI作業パートナー」
  2. 0. 最速で使う:最小ルーティン(迷ったらこれだけ)
    1. ステップ1:リポジトリで起動する
    2. ステップ2:まず「聞く」ことから始める
    3. ステップ3:変更が入ったら /diff で確認 → 自分でコミット
  3. 1. 起動・終了・セッション管理
    1. 1-1. とにかく対話を開始したい
    2. 1-2. 対話UIを開かず、答えだけ欲しい(ワンショット実行)
    3. 1-3. セッションをリセットしたい(会話の切り替え)
    4. 1-4. セッションを終了したい
  4. 2. モデル・承認(approvals)・安全運用
    1. 2-1. 今の設定状況を確認したい
    2. 2-2. モデルを途中で切り替えたい
    3. 2-3. 自動操作の許可レベルを変更したい
    4. 2-4. 会話が長くなって動作が重い → 要点だけ残したい
  5. 3. ファイル参照・差分確認・レビュー
    1. 3-1. 変更点(Git diff)をその場で見たい
    2. 3-2. 特定のファイルを明示的に参照させたい
    3. 3-3. PR前にコードレビューしてほしい
  6. 4. ローカルコマンド連携(!)
    1. 4-1. ローカルコマンドを会話の流れで実行したい
  7. 5. 自動化(exec)・クラウド実行(cloud)
    1. 5-1. 対話なしで「やって結果だけ返して」にしたい
    2. 5-2. ローカル環境を汚さず重い仕事を投げたい
  8. 6. MCPの確認(/mcp)
    1. 6-1. 今使えるMCPツールを確認したい
  9. 7. よくある詰まりどころ(ミニFAQ)
    1. Q1. Codexが見当違いな提案をし始めた
    2. Q2. ファイルをちゃんと読んでくれていない気がする
    3. Q3. 変更を勝手に入れてほしくない
    4. Q4. どのモデルを使えばいいか分からない
    5. Q5. コマンドが覚えられない
  10. 8. まとめと次のステップ
    1. この記事のまとめ
    2. 次にやること
  11. 参考リンク

はじめに:Codex CLIは「ターミナルで動くAI作業パートナー」

Codex CLIは、単なる「ターミナルで会話できるAI」ではありません。コードレビュー・修正・自動化まで一気にこなせる、開発者のための”作業用ツール”です。

とはいえ、最初は「結局どのコマンドを使えばいいの?」「どこから触ればいいの?」と迷いがち。そこでこの記事では、「やりたいこと」→「これを使う」の形式で、逆引きできる辞典としてまとめました。

設定周り(config.toml / MCP / AGENTS.md / Custom Prompts)については、次の記事「Codex CLI 設定ガイド」で詳しく解説します。まずはこの記事で、Codex CLIの「手触り」を掴んでください。


0. 最速で使う:最小ルーティン(迷ったらこれだけ)

Codex CLIを初めて使う方は、最初の1週間はこの3ステップだけでOKです。余計なことは考えず、まずはこの型を体に染み込ませましょう。

ステップ1:リポジトリで起動する

cd /path/to/repo
codex

作業したいプロジェクトのディレクトリに移動して、codexコマンドを実行するだけ。これで対話セッションが始まります。

ステップ2:まず「聞く」ことから始める

いきなり「直して」ではなく、まずは質問から入るのがコツです。

  • 「このリポジトリの構造をざっくり説明して」
  • 「テストの実行方法を探して」
  • 「このバグの原因候補を3つ挙げて」
  • 「この関数の役割を教えて」

Codexにプロジェクトの全体像を把握させつつ、自分も状況を整理できます。

ステップ3:変更が入ったら /diff で確認 → 自分でコミット

Codexが何かを変更したら、必ず /diff で差分を確認してください。納得できたら、自分でコミットします。

この「起動 → 相談 → 差分確認」のサイクルができるようになると、Codex CLIの価値を実感できるはずです。


1. 起動・終了・セッション管理

1-1. とにかく対話を開始したい

やりたいこと:まず起動して、会話しながら作業を進めたい

使うコマンド:

codex

作業ディレクトリで実行すると、対話セッションが始まります。セッション内で / を入力すると、使えるスラッシュコマンドの一覧が表示されます。困ったらまず / を打ってみましょう。

1-2. 対話UIを開かず、答えだけ欲しい(ワンショット実行)

やりたいこと:説明だけ、方針だけ、サクッと出して終わりにしたい

使うコマンド:

codex "explain this codebase"

引用符で囲んだプロンプトを渡すと、対話モードを開かずに回答だけ返してくれます。「このファイルを要約して」「このエラーの意味を教えて」といった一問一答型の質問に最適です。

1-3. セッションをリセットしたい(会話の切り替え)

やりたいこと:同じターミナルで別のタスクに取り掛かりたい

使うコマンド:

/new

「前の話題を引きずって、的外れな回答が返ってくる」というときは、/new で会話をリセットするのが一番早いです。コンテキストがクリアされ、新鮮な状態で再スタートできます。

1-4. セッションを終了したい

やりたいこと:今のCLIセッションを閉じたい

使うコマンド:

/quit

または /exit でも同じです。シンプルに終了できます。


2. モデル・承認(approvals)・安全運用

2-1. 今の設定状況を確認したい

やりたいこと:使用中のモデル、承認モード、作業範囲などを把握したい

使うコマンド:

/status

現在の動作環境が一覧で表示されます。「あれ、今どんな設定だっけ?」と思ったら、まずこれを確認しましょう。

2-2. モデルを途中で切り替えたい

やりたいこと:軽量モデルから重量モデルへ、またはその逆に切り替えたい

使うコマンド:

/model

用途に応じたモデル選びの目安は以下の通りです。

  • ざっくり調査・雑務:軽量モデル(速さ重視)
  • 重要な設計・複雑な判断:重量モデル(精度重視)

作業フェーズに合わせて柔軟に切り替えると、効率が上がります。

2-3. 自動操作の許可レベルを変更したい

やりたいこと:「勝手にどこまで触っていいか」を調整したい

使うコマンド:

/approvals

Codexがファイルを編集したり、コマンドを実行したりする際の「承認ポリシー」を切り替えられます。おすすめの運用パターンは以下の通りです。

  • 設計・調査フェーズ:Read-only(相談モード。変更は一切させない)
  • 実装フェーズ:Auto(基本はこれ。必要に応じて確認が入る)
  • 大量修正・定型作業:強め(必要な時だけ。事故リスクも上がる)

「強め」にするほど便利ですが、意図しない変更が入るリスクも上がります。まずは安全寄りの設定で慣れるのが鉄板です。

2-4. 会話が長くなって動作が重い → 要点だけ残したい

やりたいこと:コンテキストを圧縮して、回答精度を維持したい

使うコマンド:

/compact

長い調査や連続した修正作業の途中で、このコマンドを1回挟むだけで「話が迷走する」現象を防げます。要点だけを残してコンテキストを整理してくれるイメージです。


3. ファイル参照・差分確認・レビュー

3-1. 変更点(Git diff)をその場で見たい

やりたいこと:Codexが行った編集をコミット前に確認したい

使うコマンド:

/diff

「直したよ」と言われても、どこをどう直したのか分からないと不安ですよね。/diff を使えば、変更箇所が一目で分かります。コミット前の確認は必須です。

3-2. 特定のファイルを明示的に参照させたい

やりたいこと:「このファイルを見て」と確実に伝えたい

使うコマンド:

/mention

ファイルを会話に紐づけて、確実に参照させることができます。

さらに便利な技として、入力欄で @ を打つと、ファイルパスをファジー検索して挿入できます。ファイル数が多い大規模リポジトリでは特に重宝します。

3-3. PR前にコードレビューしてほしい

やりたいこと:プルリクエストを出す前に「穴」や「危険な変更」を指摘してほしい

使うコマンド:

/review

変更内容に対して、観点と指摘をまとめてくれます。おすすめの活用コンボは以下の通りです。

  1. /review でレビュー観点と指摘をもらう
  2. /diff で実際の差分を確認する
  3. 指摘箇所を修正する
  4. 再度 /review で最終チェック

このサイクルを回すだけで、PR品質がグッと上がります。


4. ローカルコマンド連携(!)

4-1. ローカルコマンドを会話の流れで実行したい

やりたいこと:lspytest を、会話の中でサクッと実行したい

使い方:行頭に ! を付ける

!ls
!pytest -q
!npm test
!git status

実行結果がそのまま会話に取り込まれるので、「テスト結果を踏まえて次どうする?」といった流れがスムーズになります。

活用のコツ:

  • テスト結果やログをコピペで貼るより、! で実行した方がラク
  • 結果を踏まえた「次のアクション」まで一気に相談できる
  • 「このエラーログを見て原因を教えて」→ ! で実行 → 解析、の流れが強力

5. 自動化(exec)・クラウド実行(cloud)

5-1. 対話なしで「やって結果だけ返して」にしたい

やりたいこと:CI失敗の修正や定型作業を、対話なしで片付けたい

使うコマンド:

codex exec "fix the CI failure"

exec モードは、対話を挟まずにタスクを実行して結果だけ返してくれます。向いている用途は以下の通りです。

  • 静的解析の指摘をまとめて修正
  • 型エラーの一括修正
  • 小規模なリファクタ(関数分割、重複除去)
  • フォーマッターやリンターの修正対応

定型的で判断が明確な作業は、exec で自動化すると大幅に時短できます。

5-2. ローカル環境を汚さず重い仕事を投げたい

やりたいこと:長時間かかる調査や、複数の案出しをクラウドで実行したい

使うコマンド:

codex cloud

または、特定の環境を指定して実行する場合は以下のようにします。

codex cloud exec --env ENV_ID "Summarize open bugs"

クラウド実行のメリットは以下の通りです。

  • ローカル環境を汚さない
  • 長時間の調査やバグ棚卸しに最適
  • 「案だけたくさん出してもらう → 良いものだけ採用」という使い方がしやすい

6. MCPの確認(/mcp)

6-1. 今使えるMCPツールを確認したい

やりたいこと:MCPが有効になっているか、どのツールが利用可能か確認したい

使うコマンド:

/mcp

MCP(Model Context Protocol)は、Codexに「外部の手足」を生やす仕組みです。ドキュメント検索、データベース参照、社内API連携など、様々なツールを会話の中から呼び出せるようになります。

/mcp コマンドで、現在利用可能なツールの一覧を確認できます。MCPの詳しい導入方法と設定については、次の記事「Codex CLI 設定ガイド」で解説します。


7. よくある詰まりどころ(ミニFAQ)

Q1. Codexが見当違いな提案をし始めた

A. まず /compact で会話を要約し、軌道修正を試みてください。それでも改善しない場合は、/new で会話をリセットするのが最も早い解決策です。

Q2. ファイルをちゃんと読んでくれていない気がする

A. /mention でファイルを明示的に指定するか、入力時に @ を使ってファイルパスを挿入してみてください。これで確実にファイルが参照されるようになります。

Q3. 変更を勝手に入れてほしくない

A. /approvals でRead-only(読み取り専用)モードに切り替えるか、「まず設計を相談 → 承認後に実装」という二段階の運用にすると安心です。詳しい設定方法は次の記事で解説します。

Q4. どのモデルを使えばいいか分からない

A. 迷ったら以下を目安にしてください。

  • 速さ優先(雑務・簡単な質問):軽量モデル
  • 精度優先(設計・複雑な判断):重量モデル

/model でいつでも切り替えられるので、まずは試してみて、必要に応じて調整するのがおすすめです。

Q5. コマンドが覚えられない

A. 対話セッション中に / を入力すると、使えるコマンドの一覧が表示されます。まずはこれを見ながら操作すれば大丈夫です。


8. まとめと次のステップ

この記事のまとめ

Codex CLIの基本的な使い方を、「やりたいこと」から逆引きできる形でまとめました。ポイントは以下の3つです。

  1. 最小ルーティン:起動 → 相談 → /diff で確認 → コミット
  2. 安全運用:まずは安全寄りの設定で慣れる。/approvals で調整
  3. 困ったら/compact/new でリセット

次にやること

「手触り」が分かったら、次は運用を固める番です。次の記事「Codex CLI 設定ガイド」では、以下の内容を詳しく解説します。

  • ~/.codex/config.toml の基本とおすすめ初期設定
  • 仕事用・趣味用を分けるprofile運用
  • AGENTS.mdでプロジェクトの暗黙知をCodexに渡す
  • Custom Promptsで繰り返し作業をコマンド化
  • MCPの導入と設定(外部ツール連携)
  • Web検索・ネットワーク許可の安全な設計

Codex CLIを「便利だけど怖い」から「便利で安心」に変えるための設定を、しっかり固めていきましょう。

 

参考リンク

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