claude-mem入門|Claude Codeに記憶を与えるプラグインの導入・設定・使い方

Claude Code Claude-mem AI

「また最初から説明するの…?」

Claude Codeを使った開発で、何度この絶望を味わったでしょうか。

昨日3時間かけて詰めた設計方針。今朝セッションを開いたら、Claudeは何も覚えていない。「前回の続きから」と言っても、「申し訳ありませんが、前回のセッションの内容にはアクセスできません」と返される。

仕方なく、また一から説明し直す。プロジェクトの構成、採用した技術スタック、昨日決めた命名規則、なぜその実装方針にしたのか——。

この無駄な時間、もう終わりにしませんか?

  1. GitHubで11,000スター超。開発者が熱狂する理由
  2. 「50回の壁」を知っていますか?
  3. claude-memが実現する「革命的な解決策」
    1. 従来のアプローチとの決定的な違い
  4. 導入はたった2コマンド。30秒で完了
  5. 設定でさらに使いこなす
    1. 設定ファイルの場所
    2. 主要な設定項目
    3. 設定変更の手順
    4. よくある設定シナリオ
      1. シナリオ1:観測の品質を上げたい
      2. シナリオ2:ポートが競合している
      3. シナリオ3:長期プロジェクトで過去を深く参照したい
    5. データの保存場所
    6. バックアップの取り方
  6. 「3層検索」——トークンを10倍節約する魔法
    1. ステップ1:search(まずは索引を見る)
    2. ステップ2:timeline(流れを掴む)
    3. ステップ3:get_observations(必要な分だけ詳細を取得)
  7. 6つの「観測タイプ」で情報を自動整理
  8. 実戦で効く7つの使い方
    1. 1. 「昨日決めた仕様、なんだっけ?」を一瞬で解決
    2. 2. 「このバグ、前に直したよね?」の再発を防ぐ
    3. 3. 調査結果を資産化する
    4. 4. 実装の経緯を説明できるようになる
    5. 5. 迷った分岐点を記録する
    6. 6. プロジェクト復帰のコストを激減させる
    7. 7. 「言った言わない」をなくす
  9. プライバシーも万全。<private>タグで機密を守る
  10. Web Viewer UIで記憶を可視化
  11. トラブルシューティング
    1. claude-memが動作しない場合
    2. Web Viewerにアクセスできない場合
    3. 観測が生成されない場合
  12. FAQ:よくある質問
    1. Q. Claude Code以外でも使える?
    2. Q. データはどこに保存される?
    3. Q. 容量はどれくらい使う?
    4. Q. チームで共有できる?
    5. Q. 最初に何をすればいい?
    6. Q. 検索がうまくいかないときは?
    7. Q. 設定ファイルが見つからない
  13. 開発者の声
  14. さらに深く知りたい方へ
  15. まとめ:もう「最初から説明」は終わりにしよう
  16. 参考リンク
  17. 注意事項

GitHubで11,000スター超。開発者が熱狂する理由

2025年12月13日、あるプラグインがGitHubで24時間で949スターを獲得し、開発者コミュニティを騒然とさせました。

その名は「claude-mem」

わずか4ヶ月で11,000スター超。Claude Codeユーザーの間で「コンテキスト管理の決定版」「神プラグイン」と呼ばれ、爆発的に広まっています。

なぜこれほど支持されているのか? 答えはシンプルです。

claude-memは、Claude Codeに「記憶」を与えます。

セッションが終わっても、翌日になっても、1週間後でも——Claudeはあなたのプロジェクトを覚えています。昨日のバグ修正、先週の設計判断、先月の調査結果。すべてが検索一発で蘇ります。

「50回の壁」を知っていますか?

Claude Opus 4.5は20万トークンのコンテキストウィンドウを持っています。一見、十分すぎる容量に思えます。

しかし現実は残酷です。

ファイルを読む、Gitを操作する、検索を実行する——Claude Codeでツールを1回実行するたびに、1,000〜10,000トークンが消費されます。つまり、たった50回程度のツール実行で20万トークンは枯渇するのです。

さらに悪いことに、Claude Codeの/compactや自動コンパクト機能は完璧ではありません。2025年を通じて「コンパクト後に重要な情報が消えた」「Python環境の設定を何度も説明し直す羽目になった」という報告が相次いでいます。

長時間のコーディングセッション。複雑なリファクタリング。大規模プロジェクトの保守——。

本気で開発に取り組むほど、この「50回の壁」にぶつかります。

claude-memが実現する「革命的な解決策」

claude-memのコンセプトは、驚くほどシンプルで、驚くほど強力です。

“One AI takes notes about what another AI does.”
(あるAIが、別のAIの作業をメモする)

Claude Codeが作業している横で、別のAIが静かに観察し、重要な情報を自動的に記録していく。設計判断、バグ修正、調査結果、実装の経緯——すべてが「観測ログ」として蓄積されます。

そして次のセッション開始時に、過去の記憶が自動的に注入される。

あなたは何もする必要がありません。

手動でメモを取る必要なし。CLAUDE.mdを編集する必要なし。ただ普通に開発するだけで、Claudeはプロジェクトの歴史を覚えていてくれます。

従来のアプローチとの決定的な違い

項目 CLAUDE.md(手動) /compact claude-mem
記録方法 手動で書く 自動要約 自動観測+AI圧縮
情報の永続性 ファイルに残る セッション終了で消失 永続保存
検索性 なし なし 自然言語で検索可能
運用負荷 高い なし なし(完全自動)
情報の質 書いた分だけ 要約で劣化 完全保存+要約

導入はたった2コマンド。30秒で完了

これほど革新的なツールなのに、導入は驚くほど簡単です。

Claude Codeを起動して、以下を入力するだけ。

/plugin marketplace add thedotmack/claude-mem
/plugin install claude-mem

Claude Codeを再起動すれば、もう動いています。

BunランタイムもSQLiteも自動インストール。設定ファイルの編集も不要。Windows、macOS、Linux、すべてで動作します。

30秒後には、あなたのClaude Codeは「記憶」を持っています。

設定でさらに使いこなす

claude-memはインストール直後から動作しますが、設定をカスタマイズすることで、より自分好みの運用が可能になります。

設定ファイルの場所

初回起動時に、以下の場所に設定ファイルが自動生成されます。

~/.claude-mem/settings.json

Windows の場合は C:\Users\ユーザー名\.claude-mem\settings.json です。

主要な設定項目

設定ファイルを開くと、以下のような項目があります。

{
  "CLAUDE_MEM_MODEL": "claude-sonnet-4-5",
  "CLAUDE_MEM_WORKER_PORT": 37777,
  "CLAUDE_MEM_CONTEXT_OBSERVATIONS": 50,
  "CLAUDE_MEM_CONTEXT_SESSION_COUNT": 10
}
設定項目 意味 おすすめ設定
CLAUDE_MEM_MODEL 観測生成に使うAIモデル 品質重視なら claude-opus-4-5、速度重視なら claude-haiku-4-5
CLAUDE_MEM_WORKER_PORT Web Viewerのポート番号 デフォルト 37777。競合時に変更
CLAUDE_MEM_CONTEXT_OBSERVATIONS 1回のセッションで注入する観測数(1〜200) 多すぎるとノイズ、少なすぎると情報不足。50前後がバランス◎
CLAUDE_MEM_CONTEXT_SESSION_COUNT 参照する過去セッション数(1〜50) 長期プロジェクトは多めに。10〜20程度が目安

設定変更の手順

設定を変更する場合は、以下の手順で行います。

  1. ~/.claude-mem/settings.json をエディタで開く
  2. 変更したい項目を編集して保存
  3. Claude Codeを再起動(設定を反映)

設定ファイルが存在しない場合は、claude-memを一度起動すると自動生成されます。

よくある設定シナリオ

シナリオ1:観測の品質を上げたい

観測の要約が薄い、ズレると感じる場合は、モデルをアップグレードします。

"CLAUDE_MEM_MODEL": "claude-opus-4-5"

Opusは生成品質が高い代わりに処理が遅くなります。速度と品質のトレードオフを考慮してください。

シナリオ2:ポートが競合している

「ポート37777が使用中」というエラーが出る場合は、別のポートに変更します。

"CLAUDE_MEM_WORKER_PORT": 37778

変更後はClaude Codeを再起動してください。

シナリオ3:長期プロジェクトで過去を深く参照したい

数ヶ月にわたるプロジェクトでは、参照するセッション数を増やします。

"CLAUDE_MEM_CONTEXT_SESSION_COUNT": 30

これにより、より古いセッションからも情報を引き出せるようになります。

データの保存場所

claude-memのすべてのデータは、以下のディレクトリにローカル保存されます。

~/.claude-mem/

このディレクトリには以下のファイルが含まれます。

ファイル/フォルダ 内容
settings.json 設定ファイル
observations.db 観測データ(SQLite)
chroma/ ベクトル検索用データ
logs/ 動作ログ

外部サーバーへの送信は一切ありません。完全にローカルで動作し、プライバシーが守られた設計です。

バックアップの取り方

~/.claude-mem/ ディレクトリ全体をコピーすれば、バックアップ完了です。

# macOS / Linux
cp -r ~/.claude-mem ~/backup/claude-mem-backup

# Windows(PowerShell)
Copy-Item -Recurse $env:USERPROFILE\.claude-mem $env:USERPROFILE\backup\claude-mem-backup

端末を移行する場合も、このディレクトリを新しい端末にコピーすれば、記憶をそのまま引き継げます。

「3層検索」——トークンを10倍節約する魔法

claude-memの真価は、記録するだけでなく「賢く思い出す」ところにあります。

過去のログを全部読み込む? それは最悪のアプローチです。トークンが溶け、必要な情報が埋もれ、Claudeの回答精度が落ちる。

claude-memは違います。人間が記憶を思い出すように、段階的に必要な情報だけを取り出します

ステップ1:search(まずは索引を見る)

「認証まわりのバグ修正を探して」と言えば、関連する観測のタイトル一覧が返ってきます。1件あたり約50〜100トークンと超軽量。まずは「何があるか」を把握します。

ステップ2:timeline(流れを掴む)

気になる観測が見つかったら、その前後の時系列を確認。「なぜその結論に至ったか」「その後何が起きたか」という因果関係を掴みます。

ステップ3:get_observations(必要な分だけ詳細を取得)

本当に必要な観測だけ、完全な詳細を取得。1件あたり約500〜1,000トークンですが、厳選された情報なので無駄がありません。

この3層構造により、約10倍のトークン節約を実現。

「全部読み込んでコンテキストが溢れる」問題とは無縁です。

6つの「観測タイプ」で情報を自動整理

claude-memは、記録した情報を自動的に分類します。

タイプ 内容 こんなとき役立つ
decision 設計判断・選定理由 「なんでこの実装にしたんだっけ?」
bugfix バグの原因・修正・再発防止 「このバグ、前にも直したよね?」
discovery 調査結果・仕様確認 「あのAPI、どんな仕様だったっけ?」
feature 機能実装の経緯 「この機能、どう実装したか説明して」
refactor リファクタリング内容 「なぜこの構造に変えたの?」
change その他の変更 「最近何を変えた?」

「bugfixで検索」「decisionをtimelineで見る」——タイプを指定するだけで、欲しい情報にピンポイントでたどり着けます。

実戦で効く7つの使い方

1. 「昨日決めた仕様、なんだっけ?」を一瞬で解決

昨日の自分が何か決めた。でも理由を忘れた——。

claude-memなら、「decisionタイプで検索 → timeline → 詳細」の3ステップで即解決。「結論」だけでなく「なぜそう決めたか」まで蘇ります。

2. 「このバグ、前に直したよね?」の再発を防ぐ

似たバグが再発。どこをどう直したっけ?

bugfixで検索すれば、過去の修正履歴が一覧で出てきます。原因、修正箇所、再発防止策まで。同じ地雷を二度踏まない仕組みが、自動的に構築されていきます。

3. 調査結果を資産化する

「あのAPI、仕様どうだったっけ?」「あのライブラリの癖、なんだったっけ?」

discoveryタイプに蓄積された調査結果が、未来の自分を助けます。体感として、discoveryを活用できる人ほど開発速度が上がります

4. 実装の経緯を説明できるようになる

「この機能、どう実装したの?」とPRレビューで聞かれる。クライアントから経緯を問われる。

featureタイプとtimelineを組み合わせれば、実装の流れを正確に説明できます。「怖くて触れないコード」が減っていきます。

5. 迷った分岐点を記録する

A案とB案で迷った。結局A案にしたけど、なぜだったか未来の自分に残したい。

claude-memは、あなたが言語化した判断理由を自動的に観測として保存します。「当時の前提」が変わったとき、判断を更新しやすくなります。

6. プロジェクト復帰のコストを激減させる

しばらく触っていなかったプロジェクトに戻る。別案件から復帰する。

直近の観測を軽く検索 → timelineで流れを掴む。これだけで「復帰コスト」が劇的に下がります。複数プロジェクトを回している人ほど効果を実感します。

7. 「言った言わない」をなくす

クライアントやチームで「あのとき何を決めたっけ?」という議論になる。

decision観測を根拠として参照すれば、「言った言わない」問題が解消します。会話で決めたことが、検索可能な証跡に変わります。

プライバシーも万全。<private>タグで機密を守る

「便利そうだけど、機密情報が保存されるのは困る」

ご安心ください。claude-memにはプライバシー保護機能が組み込まれています。

<private>
APIキー: sk-xxxxx
本番DBのパスワード: xxxxxx
</private>

<private>...</private>で囲んだ内容は、セッション中は使えるが、データベースには保存されません。検索にも出てきません。

「残すもの」と「残さないもの」の境界を明確にすることで、安心して運用できます。

Web Viewer UIで記憶を可視化

ブラウザでhttp://localhost:37777にアクセスすると、蓄積された記憶をビジュアルに確認できます。

  • リアルタイムタイムライン:現在進行中のセッションから過去まで時間軸で表示
  • 自然言語検索:「認証のバグ修正」で関連する観測を一発検索
  • 観測IDでの直接参照:特定の観測にURLでアクセス可能

プロジェクトの「知識資産」が目に見える形で蓄積されていく——これは想像以上に気持ちいい体験です。

※ポート番号を変更した場合は、http://localhost:変更後のポート番号でアクセスしてください。

トラブルシューティング

claude-memが動作しない場合

  1. Claude Codeを再起動する:インストール後は再起動が必要です
  2. プラグインの状態を確認/plugin list でclaude-memが表示されるか確認
  3. ログを確認~/.claude-mem/logs/ にエラーログがあります

Web Viewerにアクセスできない場合

  • ポートが競合している可能性があります。settings.jsonCLAUDE_MEM_WORKER_PORT を別の番号に変更してください
  • ファイアウォールがlocalhostへの接続をブロックしている場合があります

観測が生成されない場合

  • APIキーが正しく設定されているか確認してください
  • 一部のツール実行はSKIP_TOOLS設定で除外されている可能性があります(上級者向け記事で解説)

FAQ:よくある質問

Q. Claude Code以外でも使える?

現時点ではClaude Codeのプラグインとして設計されています。Claude Codeのライフサイクルフックを利用しているため、他の環境では動作しません。

Q. データはどこに保存される?

~/.claude-mem/ディレクトリにローカル保存されます。外部サーバーへの送信は一切ありません。完全にプライバシーが守られた設計です。

Q. 容量はどれくらい使う?

プロジェクトの規模や使用頻度によりますが、一般的な開発で数十MB〜数百MB程度です。SQLiteファイルなので、必要に応じてバックアップや移動も簡単です。

Q. チームで共有できる?

技術的には可能ですが、ライセンス(AGPL-3.0)の確認が必要です。チーム導入を検討している場合は、上級者向け記事で詳細を解説しています。

Q. 最初に何をすればいい?

インストールしたら、あとは普通に開発するだけ。観測は自動的に蓄積されます。数セッション後に「〇〇を検索して」と言ってみてください。過去の記憶が蘇る感動を味わえます。

Q. 検索がうまくいかないときは?

検索語を変えてみてください。ファイル名、機能名、エラーメッセージ、バグの症状など、別の切り口でアプローチすると見つかることが多いです。

Q. 設定ファイルが見つからない

claude-memを一度起動すると、~/.claude-mem/settings.jsonが自動生成されます。まだ一度もclaude-memを使っていない場合は、Claude Codeを起動して何か作業してみてください。

開発者の声

「Claude Codeのコンテキスト管理問題は解決済み。claude-memがその解決策」

「24時間で949スター獲得という成長速度を見ると、Claude Codeエコシステムでの重要性が伺える」

「完全自動という点で、手動管理の手間を完全に排除している」

(参考:Zenn、note等の開発者コミュニティより)

さらに深く知りたい方へ

この記事では「導入」「設定」「基本的な使い方」を解説しました。

より深く運用したい方は、上級者向け記事をご覧ください。

  • Hook駆動アーキテクチャの詳細
  • SQLite + FTS5 + Chroma Vector Databaseの検索設計
  • SKIP_TOOLSによるノイズ除去
  • 運用で差がつく「観測の型」(decision/bugfix/discovery)
  • Endless Mode(Beta):ツール実行回数を20倍に拡張する実験的機能
  • チーム導入・運用ポリシーの策定

まとめ:もう「最初から説明」は終わりにしよう

claude-memは、Claude Codeの最大の弱点だった「記憶がない」問題を根本から解決します。

  • 2コマンドで導入完了
  • 完全自動で観測を蓄積
  • 設定で自分好みにカスタマイズ可能
  • 3層検索でトークンを10倍節約
  • プライバシー保護機能つき
  • GitHubで11,000スター超の実績

「また最初から説明するの…?」

その絶望は、今日で終わりです。

30秒後には、あなたのClaude Codeは「記憶」を持っています。

参考リンク

注意事項

本記事は2026年1月時点の情報に基づいています。仕様・挙動は将来変更される可能性があります。導入は自己責任で行い、重要な環境では事前にバックアップを取得してください。

APIキー・個人情報・機密情報は<private>...</private>で囲み、永続化されないようにしてください。

claude-memのライセンスはAGPL-3.0です。チーム導入・改変・配布を検討している場合は、公式のライセンス表記を確認してください。

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